短刀　備前国長船清光　天正六年二月日　附 黒漆手綱刻 桜花燕蒔絵腰刻鞘合口拵　特別保存刀剣、保存刀装具

品番：TA-080120
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書、保存刀装具鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)： 備前国,岡山県(Bizen)・安土桃山時代　天正六年（Azuchimomoyama era 1578）

刃長：Blade length(Cutting edge): 22.1ｃｍ（七寸五分強）反り：Curve(SORI):無し
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.37ｃｍ 元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.79ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.05ｃｍ　 先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.54ｃｍ　
拵全長：Length of Koshirae : 約 40 cm　茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下がり鑢目。目釘穴1個。

体配：Shape(Taihai): 平造、庵棟。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌
刃文：Temper patterns(Hamon): 丁子乱刃紋。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): そのまま小丸へ返る。
登録：Registration Card:福井県

【解説】備前国住長清光は勝光・忠光らと並び「末備前」と呼称される室町末期の備前鍛冶を代表する名工です。清光を名乗る刀工には、五郎左衛門尉・孫右衛門尉・彦兵衛尉・孫兵衛尉、などが居ます。本作の清光は、天正六年二月日（1578年）の年紀があることから、数物では無く名だたる武将の注文打ちの短刀であるということが判ります。天正六年というと、甲鉄船が出現し大坂湾の制海権を織田信長が握り海戦が多かった戦国時代の真っただ中でした。本品は戦国ロマンいっぱいの短刀、備前長船清光の特別保存刀剣鑑定書付きの一振です。附の拵も良いもので保存刀装具鑑定書が付いています。見るからに筋が良さそうで傍に置いて大切にしたくなる短刀です。
体配は、刃長が七寸五分強。身幅尋常で重ねがやや厚い姿健全な平造の短刀です。地金は板目肌が流れて刃に向かって柾かかり肌よく現れて地沸付きます。刃紋は匂い締り小沸つく丁子乱れ刃紋で、足、葉、特に砂流し盛んにかかり金線が細かく働きます。鋩子は厚く、先乱れて小丸へ深々と返り、そのまま棟焼き状になります。これは苛烈な戦闘に耐えうるように配慮されたための焼きと考えられます。帽子の先が刃こぼれしても再生が容易で、万一棟打ちされても損傷を最小限に抑えれるようにということです。天正期の清光在銘短刀で年季も入り茎は生ぶで立派です。附の拵は写真の通り金具が一作もので雰囲気が良く時代がついた落ち着いた作品です。本作は備前国長船清光の天正年紀が入った雅趣が豊かな末備前短刀で、雰囲気がよい桜花燕蒔絵の合口拵も付いた、内外ともに鑑定証書つきの逸品です。白鞘、桜花燕蒔絵腰刻鞘合口拵、金着一重はばき、特別保存刀剣鑑定書、保存刀装具鑑定書。