本作、堀井胤次の秀作で、体配などから長船派の古作に範を取ったとみられます。総体華やかで同工の貴重な優品としてご紹介致します。
刀 昭和五十五庚申年初夏吉日 瑞泉鍛刀所独立記念 瑞泉堀井龍寒子源胤次作(堀井胤次)
Katana [Zuisen-Horii Ryukanshi Minamoto-no Tanetsugu(Horii Tanetsugu)]
品番: SKA-040123
価格(Price): 売約済/Sold Out
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品番: SKA-040123
Stock No.: SKA-040123
鑑定書: 現代刀につき未鑑定
Paper(Certificate): None
国・時代: 東京都・昭和五十五年
Country(Kuni)/Period(Jidai): Tokyo・Showa era 1980
刃長 Blade length (Cutting edge) : | 72.1cm(二尺三寸七分強) |
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反り Curve(SORI) : | 2.3cm |
元幅 Width at the hamachi(Moto-Haba) : | 3.38cm |
元鎬重 Thickness at the Moto-Kasane : | 0.86cm |
先幅 Wide at the Kissaki(Saki-Haba) : | 2.65cm |
先鎬重 Thickness at the Saki-Kasane : | 0.65cm |
茎 Sword tang(Nakago) : | 生ぶ、化粧筋違鑢目、目釘孔1個。 |
彫物 Engraving : | 表裏に棒樋の彫刻。 |
登録 Registration card : | 東京都 |
【解説】
大正七年八月七日、宮内省の日本刀技術保存、刀匠保護への呼びかけに応じる形で、当時の堀井家当主 胤明・秀明が招聘され、瑞泉鍛刀所が開設されます。同所の初代当主は堀井俊秀(秀明)で、二代信秀、三代胤次、四代胤匡と系譜が続きます。本作は三代胤次で、大正十二年、瑞泉鍛刀所の初代当主である俊秀(秀明)の次男として生まれ、祖父である胤明から「胤」の字を取って、「胤次」と命名されます。父俊秀より鍛刀技術を学びます。新作日本刀展においても受賞多く、堀井家当主としての確かな技量を備えた名工の一人です。瑞泉鍛刀所は百周年を向かえ、現当主は、佐々木胤成が五代目に就任しています。
本刀体配は、刃長が二尺三寸七分強で、身幅は元先やや幅差付き、重ね尋常、反り深く利き、中切っ先となる堂々とした刀姿です。地鉄は良く練られた小板目肌に地沸が付き、精美な鍛えとなります。刃文は匂本位の丁子乱れで、総体焼頭が揃い、華やかな乱れを示します。刃中には足が入り盛んに働きます。帽子はそのまま、乱れ込み先小丸へ返ります。茎には化粧鑢が施され、刀工銘と年紀を刻します。本作、堀井胤次の秀作で、体配などから長船派の古作に範を取ったとみられます。総体華やかで同工の貴重な優品としてご紹介致します。