小宮国忠刀匠は、切れる刀を作ると言われ、茎に刻まれた「籠釣瓶」とは、籠で作った釣瓶のように「水も漏らさぬ切れ味」という意味の裁断銘です。
刀 三池住國忠作 之 籠釣瓶 平成二年七月吉日 拵入
Katana [Miike-ju Kunitada]
品番: SKA-050122
価格(Price): 売約済/Sold Out
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品番: SKA-050122
Stock No.: SKA-050122
鑑定書: 現代刀の為無し
Paper(Certificate): None
国・時代: 福岡県・平成2年(1990)
Country(Kuni)/Period(Jidai): Fukuoka, Heisei era 1990
刃長 Blade length (Cutting edge) : | 72.8cm(二尺四寸二厘) |
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反り Curve(SORI) : | 1.5cm |
元幅 Width at the hamachi(Moto-Haba) : | 3.20cm |
元鎬重 Thickness at the Moto-Kasane : | 0.73cm |
先幅 Wide at the Kissaki(Saki-Haba) : | 2.55cm |
先鎬重 Thickness at the Saki-Kasane : | 0.55cm |
茎 Sword tang(Nakago) : | 生ぶ、化粧筋違鑢目、目釘孔1個。 |
拵全長Length of Koshirae : | 約103cm |
重量(鞘を払って)Weight including handle : | 998g |
登録 Registration card : | 福岡県 |
【解説】
国忠刀匠は本名 小宮 陽気光、福岡県大牟田市住。昭和の大業物の刀を鍛えて有名な小宮四郎国光の長男として生まれました。小宮一族は刀匠一家で、父国光、長男本刀の作者国忠、次男安光、三男国光と名匠揃いです。江戸時代、筑後柳川藩立花家の御番鍛冶を務めた信濃守藤原久廣が小宮家の開祖です。四代目の小宮四郎国光が、平安時代の刀匠である三池典太光世の作刀を理想とし、明治時代に柳川から三池に移りました。戦前に開催された陸軍主催の「全国試し斬り大会」の決勝にて、虎徹を破り優勝し「今虎徹」と呼ばれ賞賛されました。小宮一門の刀匠に一貫しているのは切れる刀を作るという事です。茎に刻まれた「籠釣瓶」とは、籠で作った釣瓶のように「水も漏らさぬ切れ味」という意味の裁断銘です。
本刀は、刃長が二尺四寸二厘で表裏に樋を彫ります。地鉄は、板目肌柾掛かり肌現れて地沸が付く強い鍛えの地金です。刃文は、丁子乱れ、大小の沸がつき星のように輝きます。刃中には足入り、砂流し金線が盛んに働き覇気があります。帽子は、そのまま乱れて小丸に返ります。茎は丁寧に仕立てられた化粧筋違鑢目に刻銘がきりっと彫られています。本作は人気の現代刀匠、国忠刀匠の上段者向けの居合刀として、もちろん鑑賞刀としてもお奨めの魅力いっぱいの御刀です。黒呂塗鞘打刀拵入、銀着せ一重はばき。