龍宇子源幸弘。元陸軍受命刀工。本作は同工作品の中でも単調な出来にならず、美術刀剣として丹念に鍛錬された入念作としてご紹介致します。
刀 龍宇子源幸弘 昭和五十年八月日 拵入
Katana [Ryuushi Minamoto-no Yukihiro]
品番: SKA-120122
価格(Price): 売約済/Sold Out
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品番: SKA-120122
Stock No.: SKA-120122
鑑定書: 現代刀につき未鑑定。
Paper(Certificate): None
国・時代: 香川県・昭和五十年
Country(Kuni)/Period(Jidai): Kagaswa,Showa era 1975
刃長 Blade length (Cutting edge) : | 73.1cm(二尺四寸一分) |
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反り Curve(SORI) : | 2.3cm |
元幅 Width at the hamachi(Moto-Haba) : | 3.4cm |
元鎬重 Thickness at the Moto-Kasane : | 0.8cm |
先幅 Wide at the Kissaki(Saki-Haba) : | 2.6cm |
先鎬重 Thickness at the Saki-Kasane : | 0.6cm |
拵全長Length of Koshirae : | 約104cm |
重量Weight including handle : | 1241g |
茎 Sword tang(Nakago) : | 生ぶ、化粧筋違鑢、目釘孔1個。 |
登録 Registration card : | 香川県 |
【解説】
龍宇子源幸弘。大正元年九月生まれ。本名は武田楠太です。香川県高松市多肥上町にて鍛刀した刀匠です。戦中は、陸軍受命刀工として槌を振い、戦後は昭和二十九年より作刀を再開しました。元香川県美術刀剣製作協会理事長。「讃岐國源幸弘」、「源幸弘作之」などと銘を刻します。大和伝、備前伝に範をとったとされています。
本作体配は、刃長が二尺四寸一分。身幅広く、重ねも確りとします。反りよく利き、ふくら豊かに中切っ先がやや延び心となる力強い刀姿を呈します。地鉄はよく練られた板目肌に地沸付き、地景が入る強靭な鍛えです。焼刃は沸出来で匂口締まり心に小沸がつき、明るく冴える互の目丁子刃文で、矢筈刃、蟹の爪風の刃など複雑な変化の乱れとなり派手やかで力感がみなぎる刃文です。刃中には足・葉、金筋、湯走り風などを交え多様な働きを見せます。切っ先は乱れの勢いを抑えて湾れて先小丸へ返ります。茎には勢いのある銘字を刻します。香川県を代表する刀匠である同工ですが、現存作はあまり多くありません。本作は同工作品の中でも単調な出来にならず、美術刀剣として丹念に鍛錬された入念作としてご紹介致します。