本刀はとにかく切れる御刀として有名な加藤兼国刀匠の盛期の代表作で、出来優れて姿豪壮な逸品であり、年々入手が困難になりつつある御刀です。
太刀 甲斐國加藤兼国作 平成十五年二月日
Tachi [Kaikoku Kato Kanekuni]
刃長 Blade length (Cutting edge) : | 73.7cm(二尺四寸三分二厘) |
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反り Curve(SORI) : | 1.8cm |
元幅 Width at the hamachi(Moto-Haba) : | 3.40cm |
元鎬重 Thickness at the Moto-Kasane : | 0.87cm |
先幅 Wide at the Kissaki(Saki-Haba) : | 2.90cm |
先鎬重 Thickness at the Saki-Kasane : | 0.75cm |
茎 Sword tang(Nakago) : | 生ぶ、化粧筋違鑢目、目釘穴1個。 |
登録 Registration card : | 東京都 |
加藤兼国、本名は加藤清志は、昭和19年生まれ。昭和40年、父真平に師事。同年弱冠21才にして文化庁認定の刀匠となります。45年間にわたり日本刀新作名刀展に出品。優秀賞受賞など数々の受賞を果たします。また加藤刀匠はジャパンナイフギルドの草分的存在でもあり、自ら鍛え上げたニッケルダマスカスボーイに代表される鍛造ナイフの名手で、現在では玉鋼のカスタムナイフでも高名となり、世界的に名を馳せております。ご存知の御客様も多いと存じますが、加藤兼国氏の刀はとにかく切れ味優れることで人気があります。ここに御紹介します御刀は、出来が良く、どすんと立派な一振りであり、加藤兼国の代表作品に数えられる一刀です。最近は出物が少なくなってきておりますので、御探しの御客様には絶好のチャンスとなります。
体配は、身幅、元先広く、重ねもがっしり、鋭い大切先となり、一見して誠に見事な姿豪壮な一振りです。地鉄は小板目肌が練れて詰む精美な肌で、鉄味明るく冴えます。刃文は、小沸出来の丁子乱刃で、沸つき、葉、小足入り、飛び焼き交じり盛んに働きます。帽子は、そのまま乱れ込んで先小丸へと返ります。茎は生ぶ。丁寧な化粧筋違鑢目が施され刻銘が入ります。本刀は、とにかく切れる御刀として有名な加藤兼国刀匠の盛期の代表作で、出来優れて姿豪壮な逸品であり、年々入手が困難になりつつある御刀です。今日に於いては、見逃すことが出来ない逸品です。白鞘、金着二重はばき。