本作は水戸9代藩主徳川斉昭(水戸烈公)の御抱鍛冶だったと云われる白石一流斎貞俊の作域を顕著に示した脇差です。地鉄は烈公の独特な鍛肌で、これぞ肌ものという地肌です。
脇差 白石一流斎貞俊 嘉永三年八月日 保存刀剣鑑定書
Wakizashi [Shiraishi-ichiryusai Sadatoshi] [N.B.T.H.K] Hozon Token
品番: SWA-010221
価格(Price): 売約済/Sold Out
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品番: SWA-010221
Stock No.: SWA-010221
鑑定書: 保存刀剣鑑定書
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Hozon Token
国・時代: 陸奥国・嘉永3年(1850)
Country(Kuni)/Period(Jidai): Mutsu(Miyagi,Fukushima), Edo period 1850
刃長 Blade length (Cutting edge) : | 50.5cm(一尺六寸六分半) |
---|---|
反り Curve(SORI) : | 0.9cm |
元幅 Width at the hamachi(Moto-Haba) : | 2.96cm |
元鎬重 Thickness at the Moto-Kasane : | 0.85cm |
先幅 Wide at the Kissaki(Saki-Haba) : | 2.55cm |
先鎬重 Thickness at the Saki-Kasane : | 0.65cm |
茎 Sword tang(Nakago) : | 生ぶ、化粧筋違鑢目。目釘孔1個。 |
登録 Registration card : | 東京都 |
【解説】
白石一流斎貞俊は仙台藩の刀匠です。仙台藩には、仙台藩刀匠には貞俊、幸茂、友房、忠良がおり、貞俊は水戸9代藩主徳川斉昭(水戸烈公)の御抱鍛冶だったと云われる幕末に活躍した刀工です。本名は佐々木貞俊。仙台の涌谷へ移住し一流斎と号し、佐々木一流斎源貞俊作と銘を切ります。さらに嘉永3年(1850)から安政4年(1857)にかけて白石に移り、「白石貞俊」と銘した作品を残しています。貞俊はその後も一貫して「一流斎」と号しており、明治までの作品が残っています。
本作は、刃長が一尺六寸六分半で、身幅元先広く重ねは尋常。大切っ先となる殺気を感じる大迫力の一振りです。鎬地に刻された二本樋が刀身を美しく引き締めております。地鉄は烈公の独特な肌物鍛えで知られている地景を強く出した「八雲鍛」に通ずるものか、これぞ肌ものという鍛え肌です。お好きな御客様にはたまらない地金です。刃紋は匂口が締まった直調子の刃に小足入り小互の目風の刃紋が現れます。帽子は荒く沸て金線が走るなどし、先は掃きかけるようにして小丸へと返ります。茎は丁寧な鑢仕立てで銘がキッチリと刻されております。本刀は白石一流斎貞俊の作域を顕著に示した脇差で、仕立てがよく、姿だけ見ても見栄えがする逸品です。白鞘、金着二重はばき。
白石一流斎貞俊は仙台藩の刀匠です。仙台藩には、仙台藩刀匠には貞俊、幸茂、友房、忠良がおり、貞俊は水戸9代藩主徳川斉昭(水戸烈公)の御抱鍛冶だったと云われる幕末に活躍した刀工です。本名は佐々木貞俊。仙台の涌谷へ移住し一流斎と号し、佐々木一流斎源貞俊作と銘を切ります。さらに嘉永3年(1850)から安政4年(1857)にかけて白石に移り、「白石貞俊」と銘した作品を残しています。貞俊はその後も一貫して「一流斎」と号しており、明治までの作品が残っています。
本作は、刃長が一尺六寸六分半で、身幅元先広く重ねは尋常。大切っ先となる殺気を感じる大迫力の一振りです。鎬地に刻された二本樋が刀身を美しく引き締めております。地鉄は烈公の独特な肌物鍛えで知られている地景を強く出した「八雲鍛」に通ずるものか、これぞ肌ものという鍛え肌です。お好きな御客様にはたまらない地金です。刃紋は匂口が締まった直調子の刃に小足入り小互の目風の刃紋が現れます。帽子は荒く沸て金線が走るなどし、先は掃きかけるようにして小丸へと返ります。茎は丁寧な鑢仕立てで銘がキッチリと刻されております。本刀は白石一流斎貞俊の作域を顕著に示した脇差で、仕立てがよく、姿だけ見ても見栄えがする逸品です。白鞘、金着二重はばき。