「大刀剣市」出店者事前説明会を開催
全国刀剣商業協同組合主催の大刀剣市が、今年も十一月十六日からの三日間、港区新橋の東京美術倶楽部で催されます。それに先立ち、七月十七日に出店者事前説明会を開催しました。
今年で三十一回目となる大刀剣市は、今では世界一の刀剣イベントと言われるまでに成長しています。それは、歴代の諸先輩が、日本刀文化の発展と刀剣商の地位向上を目指し一丸となって活動してきたご苦労の賜物であります。
毎年、国内からはもとより、遠く海外からも楽しみにお越しいただくわけですから、私たちもそれに応え、事故がないように、粗相がないように準備しなくてはなりません。
出店者事前説明会は、本番でのトラブルを回避するために、一致して調整を図ろうと平成二十六年、当時の深海信彦理事長の発案で始まりました。大刀剣市の出展条件の一つともなっています。今年は事前に届け出がある方を除き、ほぼ全店にご出席いただきました。
まず松本義行理事により出席の確認が行われ、清水儀孝理事長の挨拶に続いて説明に移りました。
出店規約と留意事項を嶋田伸夫専務理事が説明し、写真撮影と図録制作については筆者が担当し、例年五回から六回にわたる編集会議について、若手有志の活躍により、正確を期したスムーズで確実な作業が行われていることをお話しさせていただきました。
出店ブースについては嶋田専務理事より、今年の重文室展示テーマについては佐藤均常務理事から、新聞などへの広告については伊波賢一副理事長から、それぞれ説明がありました。
クレジットカードの取り扱いについては、本年度よりJCBとアメックスのローンが不可になった旨を持田具宏理事が説明しました。次いで、防犯について服部暁治副理事長が説明し、出店者からの質疑応答の時間が設けられました。その後、総括として冥賀吉也理事が締めの挨拶を述べられ、事前説明会は終了しました。
説明会ではサプライズ発表もありました。昨年度まで休止していた特別企画「我が家のお宝鑑定」が今年から復活することになったのです。古物営業法が改正され、会場内での査定と買い取りが公認されたためで、お宝鑑定を楽しみに来館されるお客さまにも朗報となることでしょう。 (生野 正)
《※本記事は、弊社代表が執筆し、組合誌「刀剣界 第43号」(2018年9月15日発行)に掲載された内容を再構成したものです。》