名刀会が創立三十周年記念大会開く

本年一月に創立三十周年という節目を迎えた名刀会は、去る一月二十四日に静岡県熱海市の「あたみ石亭」において記念大会を開催しました。

名刀会は、平成六年一月二十八日に「刀美会」として発足し、その後、平成十六年に「名刀会」へと名称を変更、同時期に開催日を現在と同じ毎月二十四日に移して今日まで続く、長い歴史を誇る交換会です。

今回の記念大会には全国から多くの会員や客員が集まり、節目にふさわしい大変賑やかで活気にあふれる会となりました。

珍しい冬の熱海での大会とあって、窓の外には一時雪もちらつきましたが、会場は寒さに負けない熱気に包まれ、長らく代表を務められている高橋歳夫氏の挨拶の後、まずは競り売り、昼食を挟んで入札、再び競りと、参加者の皆さまが持ち寄った優品の数々が夕方まで続々出品され、終始目が離せませんでした。

出来高も記録的な数字となり、新年一月から、名刀会にとって、また刀剣界全体にとっても非常に良いスタートとなりました。

三十周年、誠におめでとうございます。名刀会の今後ますますのご発展を心から祈念いたします。
(生野直輝)

《※本記事は、組合誌「刀剣界 第69号」(2024年4月15日発行)に掲載された内容を再構成したものです。》