約500年前の備前刀、春光の重要刀剣です。姿健全で立派。茎も完全な生ぶで保存状態は非常に良好です。
刀 備州前国住長船春光作 天文二年八月日 (十郎左衛門尉春光) 第37回重要刀剣指定品 藤代刀工辞典所載
Katana [Bisyuzenkoku-Ju osafune Harumitsu-saku] [N.B.T.H.K] Juyo Token
品番:KA-120315
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 第37回重要刀剣指定
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 備前国,岡山県(Bizen) 室町時代後期 天文二年(Late Muromachi period 1533)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 73.5cm(二尺四寸二分五厘) 反り:Curve(SORI): 2.6cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.10cm 元重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.75cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.40cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.60cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ茎、勝手下がり鑢目、目釘孔二 体配:Shape(Taihai): 中切先、鎬造り、庵棟。 地鉄:Jigane(Hada): 板目肌、地沸つき地景入る。 刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目に小互の目交じる。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi):乱れこみ小丸、掃きかける。 登録:Registration card: 神奈川県 昭和36年
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【解説】春光は末備前の刀工の一人で、同名数工あって、その中でも本作の十郎左衛門の名が最も知られ、他に左衛門尉、五郎左衛門尉、孫十郎、次郎左衛門、五左衛門尉、左衛門七郎等の俗名を冠する多くの春光がおり、時代的にみると文明から文禄までの長期にわたっている。この刀は天文二年の製作年紀があり、長寸ながら先反りの体配に時代がよく示されており、地は板目でよく練れてつみ、地沸が厚く付き、刃文は末備前特有の腰開きの互の目乱れを焼いて、総じて出来が良く、春光の傑作の部類の一口である。 本刀の体配は、常寸超える二尺四寸二分五厘という堂々とした刃長で、元先の幅差が目立たず健全で身幅重ねは尋常。反りが八分余と先反り加減でよく利いて、切先、茎も延びた両手打ちとなる天文頃の姿特徴の太刀姿の御刀です。地鉄は板目肌が均一に現れ、地沸微塵につき地景入ります。刃文は焼き幅広い腰開きの互の目に小互の目交えるもので、とび焼きかかり、沸づいて、部分的に地の中へ沸崩れ、金線、砂流しかかり働きます。帽子は、乱込み先掃き掛けて小丸へ返ります。掃茎は完全な生ぶです。筋違い鑢目もはっきりとして錆味も綺麗。先刃上がり栗尻、元目釘穴下の棟寄りに確りと長銘があり、同じく年紀がります。茎は非常にすっきりとしておりこの上無い保存状態です。白鞘、金着せ二重はばき。寒山先生鞘書、約500年前の備前刀、春光の重要刀剣です。
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