脇差　備州長船祐光 享徳二年八月日　特別保存刀剣鑑定書　良業物

品番：WA-090424
価格 (price)800,000円(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)：備前国,岡山県(Bizen)・室町時代初期 享徳二年(Early Muromachi period 1430）

刃長：Blade length(Cutting edge): 39.6ｃｍ（一尺三寸弱）　反り：Curve(SORI): 0.8ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.07ｃｍ 元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.44ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.75ｃｍ　 先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.35ｃｍ
茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下がり鑢目、目釘孔1個。

体配：Shape(Taihai): 平造、三つ棟
彫物：Engraving: 表に櫃内に梵字、裏に素剣の彫刻あり
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌に杢目を交え、総体肌が現れて映り立つ。
刃文：Temper patterns(Hamon): 湾れに互の目等が交じり、表裏で刃文が揃う。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れ込み返る。
登録：Registration Card:  静岡県　昭和三十一年

【解説】
備州長船祐光。六郎左衛門尉といい、末備前刀工中の名手として知られる右京亮勝光、左京進宗光の父であります。応永備前と末備前の中間である永享年間の刀工として、世に「永享備前」と称される備前刀工です。同時期の五郎左衛門尉則光と共に著名であり、作風・銘字が類似し、両工の親交が伺えます。
本刀は、刃長が一尺三寸弱、身幅尋常に重ね薄く、僅かに先反りが利いた刀姿を呈します。差表には、櫃内に梵字、裏に素剣の彫刻が刻されます。地鉄は、板目肌に杢目を交え、地沸微塵に付き、肌目に沿って細かに地景入ります。総体肌が現れ、映りが立ち、潤いのある鍛となります。刃文は匂勝ちの湾れ刃を基調として互の目などが交じり、表裏で焼刃が揃います。小沸が付いて匂口締まり心に明るく冴えます。刃中には小足・葉などが入って働きます。帽子は乱れ込み返ります。茎は生ぶで、刀工銘と年紀が切られます。本品は永享二年の六郎左衛門尉祐光の脇差です。地刃のほか、表裏の彫刻も雰囲気が良く、洗練された出来栄えの秀作としてご紹介いたします。白鞘、金鍍金二重はばき、特別保存刀剣鑑定書。