本刀、三善長道(初代)の健全な一振で、地鉄は精緻に整い、焼刃は力感のある乱れを見せて、美麗で且つ力強い、上工の技量をよく示した出来栄えです。
刀 陸奥大掾三善長道 附 変わり塗鞘打刀拵 特別保存刀剣鑑定書 最上大業物
Katana [Mutsu-daijo Miyoshi Nagamichi][N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
品番:KA-030823
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 陸奥国,福島県会津(Mutsu)・江戸時代中期 寛文頃(Middle Edo period about 1661~)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 70.6cm(二尺三寸三分) 反り:Curve(SORI): 1.2cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.88cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.73cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.40cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.60cm 拵全長:Length of Koshirae : 約 96.5cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、切鑢目、目釘孔1個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先。 地鉄:Jigane(Hada): 小板目肌に小杢目交える。 刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐで先小丸へ返る。 登録:Registration Card: 福島県
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【解説】 会津の三善一族は長国を祖とし、その子政長から長道へと代々続く陸奥刀匠の名家です。上京し肥前忠吉と同じく埋忠明寿に学んだ為に山城伝の趣強く、寛永四年(1627年)より父長国と共に会津で鍛刀。美濃から移住してきた兼定一派と双璧の三善家はこのときより始まります。政長の子三善長道は、寛永十年(1633年)会津生まれです。会津正宗、会津虎徹とも称され、出来は虎徹にやや類似し、斬れ味の良さは後代まで引き継がれています。長道系は十代(明治)まで会津鍛冶の棟梁としての地位を保っています。同工長道は寛文期、初代の作で、名は藤四郎。叔父長俊に師事しました。はじめ道長と銘を切り、万治二年に陸奥大掾を受領後、三善長道と改めます。津田助廣の弟子説もあります。作品は奥州一の名工と称されるに申し分なく、新刀上作、最上大業物に列します。刀銘は、陸奥大掾藤原長道三善藤四郎、長道、陸奥大掾三善長道、三善陸奥守藤原長道藤四郎、などと銘切ります。寛永十年(1633年)会津生まれ、貞享二年十一月十七日(1685年)没。 本作体配は二尺三寸三分、身幅、重ね共に確りとして、反り浅く、ふくら豊かな中切っ先となる堂々とした刀姿です。地鉄は小板目肌に小杢目を交え、地沸付き、良く練られて精良な鍛えとなります。刃文は小沸出来の互の目乱れで、処々湾れ心となり、ゆるやかに大きく乱れます。焼高く、小沸良く付き、爛々と明るく冴えます。刃中には足、葉が入り盛んに働きます。帽子は直ぐで先小丸へ上品に返ります。茎は切鑢目で仕立て、刀工銘を刻します。拵金具は赤銅地の時代金具でまとまり、変わり塗鞘と合わせて綺麗な拵となります。本刀、三善長道(初代)の健全な一振で、地鉄は精緻に整い、焼刃は力感のある乱れを見せて、美麗で且つ力強い、上工の技量をよく示した出来栄えです。白鞘、金着二重はばき、変わり塗鞘打刀拵、特別保存刀剣鑑定書。
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