本作は、伊予国松山を出身とする小田宗吉の一作で、穏やかで品のある焼刃と精緻な地肌より、同工の堅実さを感じ、内外合わせて野趣に富んだ優品としてご紹介致します。
刀 松山住宗吉作 慶応三年二月日 附 黒呂塗鞘打刀拵 特別保存刀剣鑑定書
Katana [Matsuyama-ju Muneyoshi][N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
品番:KA-101223
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):伊予国松山,愛媛県(Iyo)・江戸時代後期 慶応三年(Late Edo period 1867)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 67.4cm(二尺二寸三分) 反り:Curve(SORI): 1.3cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.18cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.71cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.65cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm 拵全長:Length of Koshirae : 約 99cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、化粧筋違鑢目、目釘孔1個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先。 地鉄:Jigane(Hada): 板目肌。 刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 浅く湾れて先尖り心に小丸へ返る。 登録:Registration Card: 宮城県
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【解説】 小田宗吉は、幕末から明治にかけて伊予国(愛媛県)にて鍛刀した刀工です。同工作には、嘉永、文久、慶応、明治頃の年紀が刻された刀が残ります。互の目丁子や直刃などを焼いて作域の広さが伺えますが、現存作が少なく、今後の研究が俟たれる刀工であります。刻銘は「予州松山住小田宗吉造之」、「松山住小田宗吉作」、「松山住宗吉作」、「予州松山住小田宗吉作」、「伊予松山臣小田禎次宗吉作」などと切ります。 本刀体配は、刃長が二尺二寸三分、元先確りとし、重ね尋常、反り適度で、やや延びた中切っ先となる刀姿の一振です。地鉄は板目肌がよく詰んで地沸微塵に付いた精強な鍛となります。刃文は互の目に尖り刃、逆丁子風の刃などを交えて、緩やかに乱れ、沸付き良く、明るく冴えます。刃中には足、葉が入り、また荒い沸が刃縁より飛び出して湯走り風となるなど、働き盛んです。帽子は浅く湾れて先尖り心に小丸へ返ります。茎は生ぶ、鉄味良く、化粧鑢がかかり、刀工銘、年紀を刻します。拵は風合いの良い鉄地の金具を配した逸品が附いております。本作は、伊予国松山を出身とする小田宗吉の一作で、穏やかで品のある焼刃と精緻な地肌より、同工の堅実さを感じ、内外合わせて野趣に富んだ優品としてご紹介致します。白鞘、金着一重はばき。黒呂塗鞘打刀拵。特別保存刀剣鑑定書。
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