本作は、奥大和守元平と並び称される新々刀期、薩摩の名工 薩州住平正良(伯耆守正幸)の高技量を強く示した覇気溢れる一口です。
刀 薩州住平正良 天明八年申二月(伯耆守正幸)附 石目地塗蛭巻鞘打刀拵 特別保存刀剣鑑定書 新々刀上々作
Katana [Sassyu-ju Taira Masayoshi] [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
品番:KA-120922
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 薩摩国,鹿児島県(Satsuma Kagoshima)・江戸時代後期 天明八年(Late Edo period 1788)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 70.3cm(二尺三寸二分) 反り:Curve(SORI): 1.3cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.35cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.78cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.60cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm 拵全長:Length of Koshirae: 約103cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、切鑢目、目釘孔1個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先。 地鉄:Jigane(Hada): 板目肌良く詰んで地沸付き、地景入る。 刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れ込み先小丸へ返る。 登録:Registration Card: 東京都
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【解説】 薩摩正良は二代伊地知正良の子で、享保18年(1733)に生まれ。名は伊地知右衛門。二代正良に鍛刀の技を学び、波平伝と相州伝の鍛造を習得します。父没後三代目を継いで正良と名乗ります。天明四年(1784)に薩摩藩工に命じられ、寛政元年(1789)十二月一日、奥大和守元平と時を同じくして「伯耆守」を受領し、「正良」の名を嫡男に譲り、自らは正幸(刻銘、伯耆守平朝臣正幸)と銘を改めました。文政元年(1818) 86歳の長寿で没するまで地道に鍛刀を続け、また研究熱心であった正幸は刀剣鍛練の著書をしるし、多くの弟子を教育したことで多大な功績を残しました。江戸の水心子正秀と共に並び称賛されています。彼は父祖に優る才気な技量を示し、元平ともに薩摩新々刀を代表する刀工で共に双璧と称される名工です。 本作、刃長が二尺三寸二分で、身幅、重ねも共にがっしりとして、反り適度に利き、中切っ先となる力強い刀姿です。地鉄は、板目肌が良く詰んで流れ肌を交えます。地沸付き、肌目に沿って地景が強く入る精強な鍛えです。刃文は沸出来で、匂口深く、誠に良く冴えた互の目乱れを呈します。総体尖り心の高低のついた変化に富む乱れ刃です。刃中には金筋が長く掛かって働き、同工の作品らしく覇気のある焼刃となります。帽子はそのまま乱れ込み先小丸へ返ります。拵は石目地塗に蛭巻となり、大変派手やかな作品です。本作は、奥大和守元平と並び称される新々刀期、薩摩の名工 薩州住平正良(伯耆守正幸)の高技量を強く示した覇気溢れる一口です。金着せ二重はばき、石目地塗蛭巻鞘打刀拵、特別保存刀剣鑑定書。
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