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トップページ » 日本刀販売 刀剣販売 刀販売 » 刀・太刀 » 刀 無銘 延寿国時 第65回重要刀剣 (KA-030425)
本作は延寿派の名工である国時の特色がよく現れた優刀です。鎌倉後期の気品のある刀姿を呈し、特に良く練られた美麗な地鉄は誠に惹きつけられる出来栄えです。

刀 無銘 延寿国時 第65回重要刀剣 中古刀上作 大業物

Katana[Mumei Enju Kunitoki (O-wazamono)][N.B.T.H.K] Juyo Token


刀 無銘 延寿国時 第65回重要刀剣 中古刀上作 大業物

品番:KA-030425
価格 (price)3,500,000円(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)

鑑定書:Paper(Certificate): 第65回重要刀剣指定

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):肥後国,熊本県(Higo)・鎌倉時代後期 元弘頃( Late Kamakura period about 1331~)

刃長:Blade length(Cutting edge): 74.2cm 反り:Curve(SORI): 2.5cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.20cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.70cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.20cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.60cm

【重要刀剣図譜より】

形状 鎬造、庵棟、身幅尋常、元先の幅差つき、重ね厚め、反り深く、 中反りつき、中鋒詰まる。
小板目に板目・杢交じり、総じてやや 肌立ちごころとなり、地沸つき、地景入り、極く淡く白け風の映り立つ。
刃文 中直刃、指裏に喰違刃交じり、裏僅かに葉入り、匂口締ま りごころ、小沸つき、表中程二重刃かかる。
帽子 直ぐ、先小さく掃きかけ、大丸風。
彫物 表は長い腰樋と添樋を掻き通し、裏は棒樋を掻き流す。
大磨上、先切り、鑢目勝手下がり、目釘孔一、無銘。


説明 
肥後国延寿派は、山城の来国行の外孫と伝える太郎国村を始祖として、鎌倉時代末葉から南北朝期にかけて同国菊池郡隈府の地に大いに繁栄した。その門葉には国吉・国時・国泰・国友・国資・国信・国綱など多くの上手が輩出している。一派の作風は、それぞれに際立った個性が少なく、概ね山城の来派に類似するが、鍛えに柾ごころが目立ち、かねが白け、刃文は匂口が幾分沈みごころで、刃中の働きが穏やかとなり、また帽子は先の丸みがやや大きく、しかも返りを浅く焼くなどの点に相違がみられ、同派の見どころとして挙げられる。

延寿国時は同派を代表する刀工の一人で、国村の子とも弟子とも伝え、同名の継承が室町時代に及んでいる。彼の作は比較的現存するものが多く、作柄の平均点も高い。
この刀は、大磨上なれども輪反りがついて均整のとれた姿のよいものであり、地鉄は幾分肌立っているものの、緩みがなく細かな地景も入って総じてよく錬れた肌合を示している。また刃文は殆ど破綻のない端正な直刃を焼いて出来よろしく凜然たるものである。中反りの姿形からは来派の、また喰違刃や二重刃の働きからは大和気質が見て取れ、大丸帽子並びに指裏の両チリの棒樋などと併せて同派と観るべきものであるが、総体の地刃の作位の高さから国時の極めが首肯しうる一口である。

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