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本作は室町後期の相州廣正の一振。古雅な姿で、彫刻も刀身を引き締めて雰囲気良く、古作の短刀として十分にお楽しみいただける一口です。

短刀 広正 特別保存刀剣鑑定書 寒山鞘書

Tanto [Hiromasa] [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token


短刀 広正 特別保存刀剣鑑定書 寒山鞘書

品番:TA-100424
価格 (price)650,000円(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)

鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 相模国,神奈川県(Sagami) 室町時代後期 文亀頃(Late Muromachi period 1501~)

刃長:Blade length(Cutting edge): 27.3cm(九寸弱) 反り:Curve(SORI): 0.2cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.74cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.43cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.45cm  先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.40cm
茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、切鑢目、目釘孔2個。

体配:Shape(Taihai): 平造、庵棟
彫物:Engraving: 表の刃区から中間にかけて棒樋、中間から切先にかけて二筋樋の彫刻、裏に棒樋と添え樋の彫刻を施す。
地鉄:Jigane(Hada): 板目肌。
刃文:Temper patterns(Hamon): 直刃。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐで先掃きかけ風となり浅く返る。
登録:Registration Card: 東京都

【解説】
相州広正。初代広正は、南北朝時代 延文頃の相模国の刀工で、同時期の広光と共に正宗門人と伝わりますが、現存作は極めて少ないです。二代広正は広光門とされ、二代広正以降、室町時代後期まで数代に渡って広正の名が継がれていきます。室町期の相州刀工にあっては、広正、助廣、廣次等の名が上工として名が挙がります。現存品には脇差、短刀などが多く、精緻な彫口で、彫物に定評があります。
本刀体配は、刃長が九寸弱、身幅尋常で、重ねやや薄く、反りは浅めとなる平造の一振で、表裏には緻密な彫刻が施されています。地鉄は良く練られた板目肌で、処々流れ心で地沸が付きます。刃文は小沸出来の直刃を基調として、一部湾れを交え、表裏で揃い、統一感のある焼刃となります。匂口はやや締まり心、小沸が付いて明るく冴えます。帽子はそのまま直ぐで、先掃きかけ風となって浅く返ります。茎は生ぶ、切鑢目、二字銘で「広正」と刻されます。本品は室町後期の相州廣正の一振。古雅な姿で、彫刻も刀身を引き締めて雰囲気良く、古作の短刀として十分にお楽しみいただける一口です。白鞘、金着一重はばき、特別保存刀剣鑑定書。

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