脇差　垣元正久　享和三年八月吉日　附 茶漆塗千段刻鞘脇差拵　特別保存刀剣鑑定書

品番：WA-030325
価格 (price)950,000円(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)： 肥前国,佐賀県(Hizen)・江戸時代後期 享和三年(Late Edo period 1803）

刃長：Blade length(Cutting edge): 52.1cm（一尺六寸九分）　反り：Curve(SORI): 1.2cm
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.16cm 元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.75cm
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.60cm　 先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.60cm
拵全長：約72.5cm　茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、化粧筋違鑢目、目釘孔1個。

体配：Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌。
刃文：Temper patterns(Hamon): 湾れ基調に互の目を交え、表裏で焼刃揃う。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐで先小丸に返る。
登録：Registration Card: 兵庫県

【解説】
垣元正久は、江戸後期 肥前国出身の刀工で、本名を垣見伝之丞と云います。土肥真了と松村昌直の門人と伝え、文化七年より大和介と刻し、寛政～文政頃に年紀のある作が現存しています。
本刀体配は、刃長が一尺六寸九分。身幅重ね共に確りとし、反り適度で中切っ先となる刀姿です。地鉄は板目肌がよく練れて詰み、地沸微塵に付いて、処々地景が太く入る精強な鍛となります。刃文は直ぐで長く焼き出し、湾れを主として互の目を交え、表裏で焼刃が揃います。小沸付き、匂口やや締まりごころに明るく冴えます。刃中には金筋や金線掛かり、一部ほつれ、喰違刃を交えるなどして盛んに働きます。帽子は直ぐで先小丸に返ります。茎は丁寧な化粧筋違鑢がかかり、刀工銘と年紀を刻します。拵は細密な出来の刻鞘拵が附いております。本作は肥前国出身で、土肥真了と松村昌直の門人とされる垣元正久の一口。力感溢れる地刃より力強さが感じられ、野趣に富む秀作としてご紹介いたします。白鞘、赤銅一重はばき、茶漆塗千段刻鞘脇差拵、特別保存刀剣鑑定書。