室町時代初期の応永実光の作品。特別保存刀剣に合格した備州長船実光の同作の特徴を良く示した応永備前菖蒲造の脇差です。
脇差 備州長船実光 応永二十四年十月日 特別保存刀剣
Wakizashi [Bisyu-Osahune-Sanemitsu] [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
品番:WA-050420
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate):特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):備前国、岡山県(Bizen)・室町時代、応永24年(Muromachi era 1417)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 46.9cm(一尺五寸四分半)反り:Curve(SORI): 1.2cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.65cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.5cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.3cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.45cm 茎:Sword tang(Nakago): 勝手下がり目、目釘孔1。
体配:Shape(Taihai): 菖蒲造、庵棟。 彫物:Engraving: 表裏に彫る。 地鉄:Jitetsu(Hada): 板目肌。映り立つ。 刃紋:Temper patterns(Hamon): 丁子乱れ刃紋。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れ先小丸へ返る。 登録:Registration Card: 山形県764
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【解説】室町時代初期の応永頃に活躍した備前鍛冶応永備前と呼びます。盛光、康光、実光などが代表刀工とせれます。また、本作の実光の現存作は盛光、康光に比べて少なく、本品を含め残されたどれもが大変貴重な遺作と言うことが出来ます。この派の作風は地鉄板目に杢を交え肌立った鍛えに互の目が乱れるもので、帽子は先が尖って返る等の特徴が挙げられます。また他に直刃の作風もあります。いづれも上手な刀匠です。 本作体配は菖蒲造の脇差で、刃長が一尺五寸四分半。未幅、重ねは尋常。三分ほど反りが利きます。表裏には棒樋が彫られてはばき上で丸留めます。地肌は板目肌で刃紋に沿って淡く映り立ちます。刃紋は匂い勝ちで小沸がつく互の目主体の焼刃で、飛び焼きを交えるなどして派手に乱れます。鋩子はそのまま乱れて小丸へと深く返る感じです。刃中には足、葉、ともによく働いて明るく冴え渡ります。差表の物打下あたりの刃中に鍛えによる癖がみられるのが惜しまれますが、それを除いては見事な出来栄えの御刀ですからご期待に添えるものと思います。茎は完全な生ぶで銘もしっかりと残って保存状態は良好です。特別保存刀剣に合格した備州長船実光の同作の特徴を良く示した応永備前菖蒲造の脇差です。白鞘、金着せ二重はばき。
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