健全な備前祐定です。戦乱の世を前にして生まれた御刀で、遊び心が無く厳しさをしみじみと感じ得る一振りです。享禄三年二月日、裏年記入った出来が良く、見どころ満載の貴重な御刀です。
刀 備州長船祐定作 享禄三年二月日 特別保存刀剣
Katana [Bisyu-Osafune Sukesada][N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
品番:KA-110120
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 備前国,岡山県(Bizen) 室町時代後期 享禄三年(Muromachi era 1530)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 65.6cm(二尺一寸七分) 反り:Curve(SORI): 2.6cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.08cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.74cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.30cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm 茎:Sword tang(Nakago): 切鑢目、目釘穴2個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、丸棟、中切っ先 地鉄:Jigane(Hada): 板目肌、映り立つ。 刃紋:Temper patterns(Hamon): 互の目丁子乱れ刃紋。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 湾れて小丸へ返る。 登録:Registration Card: 兵庫県 昭和26年登録
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【解説】備前祐定は室町後期に大活躍した一大刀工群であり、備前刀の代名詞として今昔を問わず常に人気が有ります。 本作の祐定は、刃長が二尺一寸七分という片手打ちと称される当時主流となった長さの御刀で、反りが深く、身幅元先共に確りとして、その体配は整い、実戦に配慮された精悍な姿を持ちます。地金は板目肌が美しく現れて鎬にかけて映りが立ちます。刃文は匂勝ちの腰の開いた互の目乱れで、蟹の爪のような焼き頭を交え小沸が付く末備前の典型的な作風を示し、刃中には、足、葉、砂流し、と様々な働らきが華やかに働いて非常に力強い印象です。帽子は焼幅が広く乱れて小丸へと返ります。備前茎と呼ばれる茎尻の広い独特の形はもちろん生ぶで、享禄三年二月日と裏年期が入っています。享禄三年(1530年)と云うと、享禄・天文の乱が勃発した年で、上杉謙信、大友宗麟、吉川元春、山内隆通ら後の世で活躍した名将が生まれた年で、四年後には織田信長が生まれています。翌年享禄四年には、享禄の錯乱が勃発します。騒然とした戦国時代の幕開けの時期でありました。 本刀は、後の量産品が多くなる天正期以降の祐定よりも43年程前の時代に鍛刀されたもので貴重な御刀であることは確かとだと思います。先ほども実戦に配慮と説明しましたが、まさに武士が命を張った時の御刀で、厳しさをしみじみと感じ得る一振りです。白鞘、金着せ二重はばき。特別保存刀剣鑑定書附。
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