本刀、江戸石堂派の代表工である出羽守源光平の一刀。同工の力量が存分に発揮された出来口で、茎を外さなければ古作と見紛う幽玄味が表れた逸品です。
脇差 武州江城人出羽守源光平(日置光平) 承応二年秋八月良辰作 特別保存刀剣鑑定書 新刀上作 良業物
Wakizashi [Bushu-kojo-jin Dewa-no-kami Minamoto Mitsuhira (Heki Mitsuhira)(Yoki-Wazamono)] [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
品番:WA-020425
価格 (price)1,800,000円(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):武蔵国,東京都(Musashi) 江戸時代初期 承応二年(Early Edo period 1653)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 57.8cm(一尺九寸) 反り:Curve(SORI): 1.1cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.18cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.66cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.45cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.50cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下がり鑢目、目釘孔1個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先 地鉄:Jigane(Hada): 板目肌良く詰んで、地沸付き、影映りが立つ。 刃文:Temper patterns(Hamon): 丁子乱れ。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐで先小丸へ返る。 登録:Registration Card: 福島県
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【解説】 日置光平(へきみつひら)は近江国蒲生郡の生まれ。室町時代、近江国石堂寺に移り住んだ備前刀工の末裔である石堂一派の刀工であると云われ、対馬守常光・越前守宗弘・石堂是一等と共に近江より江戸に移住したとされています。石堂一派は華麗な丁字乱れを得意とします。同一派の中でも名手と言われ名を馳せた光平は、相州伝全盛を極めていた江戸初期の鍛刀界に備前一文字伝を復活させ、古作の一文字を彷彿とさせる名作を多く残しました。 本作体配は、刃長が一尺九寸、身幅重ね共に確りとして、鎬筋凛と立ち、反り適度で中切っ先となる健全な姿の一口です。鍛は板目肌良く詰んで地沸が付き、総体影映りが現れた、澄んで誠に綺麗な肌合いを呈します。刃文は長船一文字派に範を取った見事な丁子乱れを焼き、高低付き、出入り激しく、小沸が良く付いて匂口明るく冴えます。刃中には足、葉が入り、処々金筋、飛び焼きが掛かるなど、働き盛んであります。帽子は乱れの勢いを落として直ぐとなり先小丸に返ります。茎は生ぶ、良質な鉄味を示し、刀工銘と年紀が切られます。本刀、江戸石堂派の代表工である出羽守源光平の一刀。同工の力量が存分に発揮された出来口で、茎を外さなければ古作と見紛う幽玄味が表れた逸品です。白鞘、金着二重はばき、特別保存刀剣鑑定書。
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