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銘も立派で錆味も文句なしです。総じて健体也。なかなか出ない初代南紀国重の優刀です。

刀 於南紀重国造之 (新刀最上作) 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣・甲種特別貴重証

katana [Nanki Shigekuni]  NBTHK Kousyu-Marutoku


刀 於南紀重国造之  (新刀最上作) 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣・甲種特別貴重証

品番:KA-089056
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)

鑑定書:Peper(Certificate): 財団法人 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣・甲種特別貴重証 日本美術刀剣保存協会 国立上野博物館 昭和25年貴重刀剣

Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)紀州(Kishyu) 元和頃 (Edo era 1615年~1623年頃)

刃長:Blade length(Cutting edge): 61.1.cm(二尺強) 反り:Curve(SORI): 1.65cm 
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.12cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.65cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.5cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm  
茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、鑢目勝手下り、目釘孔一。

体配:Shape(Taihai): 中切先、鎬造、庵棟。
地鉄:Jigane(Hada): 板目肌に木目交じり地沸つく。
Temper patterns(Hamon): 互の目乱。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 湾れて先小丸へ返る。
登録:Others: 山形県 昭和26年

【解説】南紀初代の作です。駿河住重国造之、於紀州和歌山重国造之、於南紀重国造之、文珠九郎三郎重国造之、等と銘を切ります。九郎三郎と称し、生まれは大和。父包国とともに駿河で鍛刀しました。慶長のはじめに徳川家康に召抱えられました。元和五年に徳川頼宣に従いて紀州に移ります。和歌山丸の内東方鍛冶橋東に住し作刀を続けました。包国と同人説もあり研究が続いています。作品は切れ味にも定評があり良業物に数えられています。若打ちの銘は国の字に丸みがありますが、晩年作は本作の銘ぶりの如く国が長めになります。刀剣研磨で重要無形文化財技術保持者であられた本阿弥日州氏の初代重国、元和頃と鞘書があり、刀剣収集で有名な野本隆作氏のコレクションだったことが認定書から判ります。つまり相当な作品であるということです。
作柄は身幅先巾がタップリと余裕のある刀姿で反り具合もよろしく姿健全な一振りです。鍛えは板目肌に杢目を交えて変化に富み肌は見ごたえあります。刃文は直ぐで焼きだし湾れ互の目を交え、刃縁の冴えは小沸が厚く美しくついて抜群の出来となります。刃中には足入り、砂流し、葉、金線が働いています。帽子は上品に小丸へ返ります。茎の銘も立派で錆味も文句なしです。総じて健体也。なかなか出ない初代南紀国重の優刀です。国立博物館時代の最初期で昭和25年貴重刀剣認定書と甲種丸特証書がついています。保存刀剣鑑定にも合格しています。金着せ一重はばき。

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