短刀　越前康継（初代）以南蛮鉄　於武州江戸（新刀上々作・良業物）特別保存刀剣鑑定書 附 金漆塗鞘葵紋蒔絵合口拵

品番：TA-010947
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)：武州江戸 武蔵国（Musashikoku）　江戸時代初期　慶長頃（１５９６年頃）

刃長：Blade length(Cutting edge): 30.0 ｃｍ（九寸九分） 反り：Curve(SORI): 内反り0.3ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.65ｃｍ　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.6ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.25ｃｍ　先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.4ｃｍ
拵全長：Length of Koshirae : 約45cm　茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下がり鑢目、目釘孔一

体配：Shape(Taihai): 平造、庵棟、健全。
彫物：Engraving: 表に若竹、裏に梅枝の彫刻。
地鉄：Jigane(Hada): 小板目肌に杢目肌交えて地沸厚く付く。
刃文：Temper patterns(Hamon): 中直刃基調に浅く湾れ、小互の目連れて交じる。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐで小丸へ返る。
登録：Others: 東京都

【解説】初代康継は江州下坂村の生まれ。同国の出身で下坂一左衛門と称し、後に越前に移住して、結城秀康の合力を受けます。初期銘は、｢肥後大掾藤原下坂｣｢肥後大掾下坂｣と銘していましたが、慶長８年頃に江戸にのぼり、徳川家康公から葵紋と｢康｣の一字を賜わりますと康継と銘を改めて、｢越前康継｣｢越前国住康継｣｢於武州江戸越前康継｣｢以南蛮鉄於武州江戸越前康継｣などと誉高い銘を切るようになりました。駿府に於いても作刀、天和元年歿しました。
本作は初代康継の特徴を顕著に示した短刀であり、 特別保存刀剣鑑定にも合格した出来が良い一口です。
体配は、寸が延びた１尺に迫る刃長の短刀で、その姿はスラリと立って誠に優美であり、表裏に刻された若竹と梅枝が美しさに一層の花添えをしております。地鉄は、越前地鉄とよばれる、黒味を帯びる特色を示すもので、板目肌に杢目肌を交えて地沸が厚くつく強い鍛の鉄です。刃文、匂い締り心に小沸良くついて明るく冴え、直刃を基調として湾れ、小互の目が連なって交じります。刃中には小足、葉、砂流し、刃縁、帽子には金線が絡むなど、よい働きがあります。帽子は直ぐとなって先尖りがちで上品に小丸へ返ります。初代康継の特色をよく示し且つ出来が良い短刀であり、附の金漆塗鞘葵紋蒔絵合口拵も目を奪われるほどの豪華さです。このように内外揃った見事な作品で当店の御薦め品です。はばき金着せ一重。

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