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南北朝期の法華極め脇差です。姿美しく地刃に至っても健全。刃縁の繊細な働きが実に見事な同派極めの優品。

脇差 無銘 法華 (切付銘)明治十二年 保存刀剣鑑定書

Wakizashi (Hokke Nanbokucyou era) [N.B.T.H.K] Hozon Token


脇差 無銘 法華 (切付銘)明治十二年 保存刀剣鑑定書

品番:WA-081511
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)

鑑定書:Paper(Certificate): 保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai) : 備後国(Bingo/Hiroshima) 南北朝期(Nanbokucyou era)

刃長:Blade length(Cutting edge): 48.6cm(一尺六寸) 反り:Curve(SORI): 反り1.1cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.75cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.53cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.4cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.46cm
茎:Sword tang(Nakago): すり上げ、切り鑢目。目釘穴一。(切付銘)明治期の所持者が切りつける。

体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先、健全。
彫物:Engraving: 表裏に棒樋と添樋を彫る。
地鉄:Jigane(Hada): 柾目肌流れごころ。映りたつ。
Temper patterns(Hamon): 直刃調子、小互の目。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): やや乱れ込み小丸へ返る。

 

【解説】備後国法華とは、三原派とは別系の備後国葦田郡の国分寺跡に於いて鍛刀した一派を云い、その祖を助国と伝えています。法華一派の鍛刀年代は南北朝時代より室町時代にまで及びます。在銘品では、一乗・兼安・行吉・重安・重家・信兼等の作が現存しています。これら法華派は、日蓮宗の信者より支持されていたとも云われており、南無妙法蓮華経などの経が入る作があります。
本作、体配は、身幅尋常。重ね薄く、切先は延びます。表裏に刻された棒樋と添樋が刀身を引き締めています。すり上げて、なお姿が美しい、いかにも古さを感じさせる脇差です。地鉄は柾目肌が流れ心で地沸つき、淡い白け映りがたちます。刃文は一見して直刃調子に見えますが、焼き幅が低い小互の目を連ねた刃文です。匂口締まりごころに小沸がつき、小足細かく良く入り、法華の特徴を顕著に示しています。帽子は、焼き幅を高めて、先尖り小丸へと返ります。このあたりも健全そのもので好感が持てるところです。すり上げながら、美しい姿を保ち、よくある切先の消耗も見当たらず、健体を保った一振りです。1879年(明治12年)、およそ132年前に、本刀を所持した御方が切り付けた年紀が茎に残ります。このあたりも歴史感が漂うところでよろしいかと思います。南北朝期の法華極め脇差です。姿美しく地刃に至っても健全。刃縁の繊細な働きが実に見事な同派極めの優品也。白鞘、保存刀剣鑑定書※本品は特別特価品につき、カードをご利用の場合には、3パーセントの手数料を申し受けます。
 

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