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本刀は初代忠廣の代表作に違いない傑出した出来映えの優刀です。

刀 肥前国住藤原忠広(初代) 特別保存刀剣鑑定書

katana [Hizen Kokujyu Fujiwara Tadahiro] NBTHK Tokubetu Hozon Touken


刀 肥前国住藤原忠広(初代) 特別保存刀剣鑑定書

品番:KA-08112
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)

鑑定書:Peper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):肥前国(hizen・Saga)江戸時代・慶長頃(Edo era 1596年)

刃長:Blade length(Cutting edge): 69.6cm(二尺三寸弱) 反り:Curve(SORI): 1.3cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.0cm  元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane:0.62cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.27cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.45cm
茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手上がり鑢目、目釘孔一

体配:Shape(Taihai): 中切先、鎬造、庵棟。
地鉄:Jigane(Hada): 小板目肌詰む。鎬地柾目。
Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ、小沸良くつく。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi):一枚鋩子になり深く返る。
登録:Registration Card:宮城県 昭和26年

【解説】肥前国住藤原忠広(初代)は明寿門。初銘は忠吉。肥前国忠吉、肥州住忠吉、五字忠吉と称しました。肥前国住藤原忠広(忠吉)は元亀三年に佐賀郡長瀬に生まれて、鍋島直茂に録二十五石で召抱えられ、慶長元年に京に出て埋忠明寿に学び慶長三年に帰国し佐賀城下に住しました。寛永元年、武蔵大掾を受領し、名を忠広と改めます。彼は慶長新刀期を代表する屈指の名工です。その作風は青江写し、志津写しなどあり非常に上手であり古作と比べても遜色がないほどです。慶長十年頃より、小糠肌で直刃やのたれ、互の目丁子などを焼くようになり、肥前刀と呼ばれる作風を確立するに至りました。本作は肥前国住藤原忠広の代表作と言える出来の一振りで、何処から見ても欠点が無い優品です。
刃長、身巾尋常で御覧の通り十分な反りあって新刀随一と謳われた肥前刀ならではの優美な体配を呈しています。銘は掟通り太刀銘が入ったものです。地鉄は小板目肌が良く詰んで小糠のようになり鉄色澄み渡り傑出した鍛えとなります。刃文、焼き幅広く尖った互の目に丁子が交じり、飛び焼かかり出入り多く千変万化の働きをみせ、足・葉盛んに入り、小沸つき、砂流しかかり、元から先まで一点の曇りなく明るく冴えています。帽子は焼きが深く一枚風となって小丸に深々と返っています。茎、生ぶで、茎尻は入山形となり、勝手上がりの鑢目に銘が深く確りと刻されています。本刀は初代忠廣の代表作に違いない傑出した出来映えの優刀です。金着せ一重はばき。
 

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