刀　銘　加州住勝国作　文久三年二月日　特別貴重刀剣認定書

品番：KA-031711
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Peper(Certificate): 特別貴重刀剣認定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)： 加賀 (Kaga) 江戸時代・文久三年（Bunkyu １８６３年）

刃長：Blade length(Cutting edge): 65.1ｃｍ（二尺一寸五分弱） 反り：Curve(SORI): 1.7ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.25ｃｍ　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.75ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.4ｃｍ　先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.55ｃｍ
茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、化粧勝手下がり鑢目、目釘孔一。

体配：Shape(Taihai): 鎬造　庵棟、健全。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌、杢目交じり地沸付く。
刃文：Temper patterns(Hamon): 小互の目。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れて小丸へ返る。
登録：Others: 宮崎県　昭和４６年登録

【解説】加賀前田百万石。財力豊かな前田家の庇護の元、陀羅尼系の勝国や家忠、また志津兼氏の末である兼若一門は、城下で大いに繁栄しました。勝国一門は姓を松戸と称し、前田公に仕えて、初代が伊予大掾を受領し、藤原の姓を橘氏と改めて、同時に初銘の家重を勝国とし、陀羅尼勝国と銘しました。一門は明治初頭の八代まで繁栄し加賀を代表する刀鍛冶として大変有名です。
本作は名を松戸栄次郎、陀羅尼勝国八代の作品で、年紀が入った代表作となる優品の一口となります。文久三年二月日の年紀が入り、資料性が高く大変貴重です。加州住勝国作、加州住勝国、加州住橘勝国、加州住橘陀羅尼勝国、勝国作、などと銘を切ります。明治十三年九月二一日没。
本刀体配は、長さ二尺一寸五分ほどで、身幅広く、重ねも厚く、ドスンとした力強く豪壮な一振りで、反りが利いて覇気がある立派な刀になります。地鉄は板目肌に杢目を交え詰み、地沸がよくついた強そうな鍛地です。刃文は先の尖った互の目を交えた小乱れ刃です。やや締まりぎみの匂口に明るい小沸がムラ無くつく様は流石であり、名工ぶりを遺憾なく発揮した上手な焼刃です。帽子は横手先で乱れたかと思うと、次第に直ぐになり先掃き掛ける様にして小丸へと返ります。茎の保存状態は極めて良好。そもそも勝国八代の作品は数が少ないことで知られており、先にものべましたが、本刀、年紀入りで資料としても誠に貴重な一振りとなります。特別貴重刀剣認定書付。

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