本刀は、南北朝期、文和頃の了戒久信の短刀と鑑定された生ぶ茎無名の真面目で出来がよい御刀です。潤漆笛巻塗鞘合口拵も上作です。
短刀 無銘 山城 了戒久信 附 潤漆笛巻塗鞘合口拵 日本刀剣保存会鑑定書 特別貴重小道具認定書 南北朝期の短刀
Tantou [Ryoukai Hisanobu][N.T.H.K] Nihon touken Hozonkai [N.B.T.H.K] Tokubetukicyo kodougu
品番:TA-061012
価格 特価(price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 刀身・日本刀剣保存会鑑定書 拵・特別貴重小道具認定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 山城国(Yamashiro) 南北朝時代 文和頃(Bunwa era 1352年頃)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 22.9cm(七寸五分六厘) 内反り:Curve(SORI): 0cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.03cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.55cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 1.65cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.4cm 茎:Sword tang(Nakago): 生茎、鑢目不明瞭(勝手下鑢目)、目釘孔三 拵全長:Length of Koshirae : 約 34.2cm 体配:Shape(Taihai): 平造。 地鉄:Jigane(Hada): 小板目、映り立つ。 刃文:Temper patterns(Hamon): 細直刃基調。小沸つく。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi):直で掃きかけて小丸に返る。 登録:Others: 東京都
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【解説】来派の流れを汲む了戒には、久信・能定・能真・秀能・能次などが居り、山城伝の作風を色濃く継承しています。本刀は、南北朝期、文和頃の了戒久信の短刀と鑑定された生ぶ茎無名の真面目で出来がよい御刀です。来国俊の子が了戒であり、了戒の子が本作の了戒久信です。その弟子の了戒能定が南北朝時代応安頃より室町期にかけて九州筑紫に移住したものを筑紫了戒と呼称します。 作品の体配は、スラリとして重ねは薄く、また茎が伏せられて振袖茎となるいかにも古そうであり雅趣豊かな姿を呈した短刀です。地鉄は小板目肌鍛えで一面に映りが立ちます。刃文は細直刃基調で中程盛り上がり箱刃掛かります。匂口は締まり心で小沸付き刃縁には砂流し、金線が現れ働いています。帽子は直で小丸へ深く確りと返ります、茎は生ぶ茎で本当に古いものにしか見られない御覧の通りの姿です。附の拵は四分一金物に金銀銅で繊細な象嵌し、更に毛彫し秋草の図を表した一作金具が見事な、短刀拵です。鞘は潤漆笛巻塗鞘です。目貫は低純度ながら金無垢獅子容彫目貫がついています。内外よく揃ったお洒落な短刀です。守刀にしても丁度よろしいかと思われる寸法で見栄えがする一振りです。白鞘、拵、鑑定書内外、金着一重はばき。
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