鍔 銘 砂川正吉(花押) 唐武具透鍔 特別保存刀装具鑑定書
Tsuba [Sunagawa Masayoshi Tou-Bugu-sukashi Tsuba][N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Tousougu
品番:TU-040519 |
鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀装具鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):江戸時代(Edo era) |
唐武具透鍔 八角形 鉄地 肉彫地透 角耳小肉 縦:Length: 7.58cm 横:Width: 7.29cm 切羽台厚:Thickness: 0.46cm 重量:Weight: 110g
桐箱入(In paulownia wood box)
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【解説】正吉は、江戸の鍔工で初代正虎、二代正周、三代目がこの砂川正吉であります。江戸の麹町辺りに住み元治、慶応頃に活躍する。武州伊藤派に似通った風があり、小田原伊藤、江戸伊藤などの呼称が遺されております。つまり住地からの通称と考えられ、事実は同派であり「小田原住」と切った者も「江戸住」も同一人物であります。小田原派は元相州小田原に住し、後肥前唐津に移り、また下総佐倉に転じております。この伊藤派は江戸中期以後最も繁栄して、江戸鍔工の牛耳を執り、各藩の鍔工が争ってその門に入り、修行するに至りました。すなわち長州、駿河、薩摩などの作はみなその類で、この正吉もその一人と思われます。本作は、八角形の姿形に唐様(からよう)という中国の武具を肉彫地透として毛彫を加え緻密に彫っている。また、箙(弓の矢を入れる物)も変っていてどのように携帯するのか興味深いものであります。画題としては紀元前2~3世紀くらいのものと思われ、作も非常によく出来て砂川正吉の傑作の一枚と思われます。 |
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