横山祐永は幕末の備前長船鍛冶の頂点の名工として余りにも有名です。本刀は横山加賀介藤原祐永の作域の特徴が顕著に示された拵付の一振です。
脇差 横山加賀介藤原祐永 弘化二年八月日 (菊紋)一 備陽長船郷 附 変塗鞘脇差拵 特別保存刀剣鑑定書
Wakizashi [Yokoyama Kaganosuke Fujiwara Sukenaga(Kikumon)-Ichi Biyou-Osafunesato] [N.B.T.H.K] Tokubetu Hozon Token
品番:WA-050121
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 備前国,岡山県(Bizen) 江戸時代末期 弘化二年(Edo era 1845)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 40.4cm(一尺三寸三分三厘) 反り:Curve(SORI): 0.7cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.9cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.79cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.54cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.66cm 拵全長:Length of Koshirae : 約 72.5cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ。切鑢目。目釘孔1。
体配:Shape(Taihai): 平造、庵棟。 彫物:Engraving: 表裏に棒樋と添樋の彫刻。 地鉄:Jitetsu(Hada): 小板目練れる、地沸つく。 刃文:Temper patterns(Hamon): 丁子乱刃、匂い口締まり心小沸つく。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 小丸へ深く返る。 登録:Registration Card: 東京都
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【解説】新刀期の横山一派は備前国長船の地で栄え、新々刀期を経て明治の廃刀令まで続く御家です。横山加賀介藤原祐永は「友成五十六代孫」と号しました。本作は祐永の円熟した技が随所に見られる作品です。 本刀体配は、刃長が一尺三寸三分三厘。平造で反りが利き、身幅、重ね共に確りとし、棒樋と添樋が刀身を引き締めている姿が美しい御刀です。地鉄は小板目肌がよく練れて地沸が付き淡い映りが立ちます。刃文は匂い口締まりこころに小沸がつく、直で焼き出し丁子乱になる明るく冴えた刃文を焼いています。物打あたりには飛び焼きが現れます。刃中には足、葉、の働きがあります。帽子はそのまま乱れて先小丸へ深く返ります。茎は生ぶで錆味がよく、確りとした鏨使いで菊紋と一文字に長銘が刻されています。作品は焼刃の完成度の高さ、要するに匂いの強さと幅が限りなく均一に焼かれている点、それらを実現するためには鍛肌が密でなければなりません。本刀は何時もながらに上手であり、横山祐永の作域の特徴が顕著に表し、卓越した技量を十分に示した横山加賀介藤原祐永の拵付の一振です。白鞘、附 変塗鞘脇差拵、金着一重はばき、特別保存刀剣鑑定書。
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