脇差 近江大掾藤原忠広 附 腰刻変塗鞘脇差拵 特別保存刀剣
Wakizashi [Omi-daijyo-Fujiwara Tadahiro] [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
品番:WA-080220 |
鑑定書:Paper(Certificate):特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):肥前国、佐賀県(Saga)・江戸時代初期、慶安頃(Edo era 1648年頃) |
刃長:Blade length(Cutting edge): 54.3cm(一尺七寸九分)反り:Curve(SORI): 1.3cm |
【解説】近江大掾忠廣は初代肥前國忠吉の子で、幼名は平作郎。彼が十九歳の時、寛永九年八月に父忠吉が六十一歳で没した為、若くして家督を継ぎましたが、既に一流刀工としての技を得とくしており、一門を統率して家名を盛り立てたと伝えられています。こうして一人立ちした平作郎は、父と同じく新左衛門と名を改めて、佐賀藩工として鍋島勝茂に仕えました。寛永十八年には近江大掾を受領。近江大掾忠廣は刀剣需要の多い時期に佐賀藩工として門弟を統率しながら数々の優れた作品を残しました。近江大掾忠廣の知名度は高く、大業物に列位するほど切れ味の性能にも優れ、現代に於いても超人気刀匠に数えられます。貞享三年、嫡子陸奥守忠吉(三代目)の亡き後は孫の近江大掾忠吉(四代目)を指導、元禄六年五月、八十歳の高齢をもって天寿を全う、作刀期間は六十有余年、肥前刀の名を世に高らしめた稀代の名工です。 |
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