史上最年少にて無鑑査刀匠に列せられ、抜きん出た才覚を示す名工として周知でありながら惜しくも早逝した吉原義一の作。華やかな逆丁子刃が見事な心魂込められた誠に貴重な一振です。
脇差 義一(吉原義一) 平成五年四月三日 無鑑査刀匠
Wakizashi [Yoshikazu(Yoshihara Yoshikazu)] Mukansa
品番:WA-100423
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)
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鑑定書:Paper(Certificate): 無鑑査刀匠
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 東京都(Tokyo)・平成五年 (Heisei era 1993)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 35.0cm(一尺一寸五分) 反り:Curve(SORI): 0.5cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.38cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.62cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 3.05cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.45cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、筋違鑢目、目釘孔1個。
体配:Shape(Taihai): 平造、庵棟。 彫物:Engraving: 表裏に棒樋と腰樋の彫刻。 地鉄:Jigane(Hada): 板目肌。 刃文:Temper patterns(Hamon): 逆丁子。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れて先尖り返る。 登録:Registration Card: 東京都
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【解説】 本作、義一刀匠は、昭和四十二年(1967年)に父 義人刀匠の長男として生まれます。昭和六十年(1985年)に高校を卒業と同時に父に師事し、五年間の修行期間の後、作刀承認を受けます。吉原家は同工の曾祖父にあたる初代吉原国家より代々続く名門の家系であり、初代国家は現代刀匠番付で「東の横綱」に列せられ、父 義人と叔父である三代目国家も共に刀鍛冶の最高位である無鑑査刀匠に位列されています。刀匠の名家にあって同工も例外ではなく、若くから優れた才能を発揮し、新作名刀展へ初出品にて努力賞、新人賞を受賞。その後、特賞を十年連続受賞を果たすなど同工の奮励努力によって、平成十五年(2003年)に史上最年少 36歳で無鑑査刀匠、同二十二年に葛飾区無形文化財に認定されています。国内に留まらず海外でも日本刀の文化のために展覧会など精力的に活動され、これから益々ご活躍が期待されておられましたが、平成三十年(2018年)に51歳の若さで逝去されています。また生前は作刀数が少なく、自身が認めた一刀でなければ世に出さなかったと云われており、現存作が極めて少ないです。 本作体配は、刃長が一尺一寸五分、身幅広く、元先幅差少ない、重ねが薄く、反りの浅い、鋭利な南北朝期の刀姿を呈します。地鉄は良く練られた板目肌で、一部流れ心となり、地沸付く鍛です。刃文は匂出来の迫力のある逆丁子刃が焼かれ、刃中には足、葉が入り盛んに働きます。帽子はそのまま乱れて先尖って返ります。史上最年少にて無鑑査刀匠に列せられ、抜きん出た才覚を示す名工として周知でありながら惜しくも早逝した吉原義一の作。華やかな逆丁子刃が見事な心魂込められた誠に貴重な一振です。白鞘、金赤銅二重はばき。
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