姿、出来栄え、全てに文句なし。無鑑査刀匠、豆州三嶋住湧水子貞吉の注文打ちの優品です。
刀 豆州三嶋住湧水子貞吉作 昭和四六年二月日 無鑑査刀匠 月山貞一の父貞勝の門人 (鑑賞向・居合向)
katana [Izu Sadayoshi]
品番:KA-020711
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)
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鑑定書:Peper(Certificate): 現代刀にて未鑑定。作者物故のため保存刀剣合格保証。 (鑑賞向・居合向)
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 静岡(Izu) 昭和46年(現代)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 74.2cm(二尺四寸五分) 反り:Curve(SORI): 2.0cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.3cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.7cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.75cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.6cm 茎:Sword tang(Nakago): 生茎、化粧勝手下鑢目。目釘穴一。刀身重量(裸身):Weight only of blade: 805g
体配:Shape(Taihai): 鎬造、三ツ棟、中切っ先。 彫物:Engraving: 表裏に棒樋を彫る。 地鉄:Jigane(Hada): 板目肌に大杢目肌、地沸つく。 刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れて先小丸に返る。 登録:Others: 静岡県
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【解説】貞吉は月山貞一の父、貞勝の門人です。本名は榎本貞市、明治41年徳島県生まれ。昭和3年より月山貞勝に師事します。昭和18年に独立し静岡三島へ移住。太平洋戦争後より数多くの入選を果たし最高位無鑑査刀匠となりました。平成12年没。貞吉は鍛えの名人として評価が高く、月山貞勝門下では人間国宝の月山貞一、高橋貞次と並ぶ名手として世に知られています。作品は特に相州伝の優れた作を残し、正宗や志津を狙った作刀を多く見ます。 本作、体配は、身幅広く重は尋常。鎬造、三ツ棟、中切っ先。長さ二尺四寸五分。反りが深く利いた太刀を思わせる優姿の立派な御刀です。地鉄は、よく練れた板目肌に大杢目肌が連なる美しい肌に地沸がついた明るい鍛鉄で精良。鍛えの名人との評価に納得させられます。刃文は、互の目乱れて、沸、匂ともに柔らかく深く付いた冴えた刃です。刃縁、刃中を通して金筋、砂流しが頻りとかかるなど働きも盛んです。まさに相州伝上作を狙った妙味溢れる出来であり、焼幅に高低を持たせて一部飛び焼き掛かるなど、美しくも覇気がある刃文となります。帽子は乱れて先掃き掛けるなどして小丸へ返ります。茎は流石に立派です。きちんとした鑢目仕立てに、力強い銘が刻されています。銘ぶりからも作品に対する自信が感じられ、見る者に感銘を与えてくれます。このように姿、出来栄え、全てに文句なしといった注文打ちの刀であり、上々の出来を示した豆州三嶋住湧水子貞吉の代表作と言えるであろう優品の一振りです。本品、美術鑑賞刀ではありますが、重量、バランス共に優れた御刀ですから、師範先生方の帯刀としても御奨め品です。研ぎが古いので特価でご案内します。拵製作は通常15万円のところ別途10万円で承ります。弊社の金具を用い、柄は鹿皮で巻いて特に良いものを御造りします。現状は白鞘、金着せ一重はばき。
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