刀 備州長船則光 永享七年八月日　変塗鞘打刀拵 特別保存刀剣鑑定書

品番：KA-090519
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Peper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)：備前国(Bizen)　室町時代初期、永享七年（Edo era １４３５年）

刃長：Blade length(Cutting edge): 61ｃｍ（二尺強）　反り：Curve(SORI): 1.9ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.82.ｃｍ　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.66ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.1ｃｍ　先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.5ｃｍ　
拵全長：Length of Koshirae : 約94cm  茎：Sword tang(Nakago):生ぶ茎、勝手下鑢目。穴3。

体配：Shape(Taihai): 鎬造、丸棟、中切っ先。
彫物：Engraving: 表に独鈷と素剣、裏に凡字を彫る。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌。映り立つ。
刃文：Temper patterns(Hamon): 互の目丁子乱れ。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れ先小丸へ返る。
登録：Registration Card: 兵庫県

【解説】備州長船則光の初代は長光の門人と伝えられ、嘉元三年紀の短刀が現存します。銘鑑ではこれを初代として、二代を延文頃、三代が応永頃で、続く四代が永享頃、五代が長禄から寛政に、六代が応仁から文明にかけて活躍したとされます。これ以降室町末期に至るまで十数代に渡り則光の名跡を刻んでおります。本作品の則光は、年紀から辿ると四代に該当します。則光四代は六代則光と並び上手な人で重刀指定品を残しています。
体配は片手打と称される長さの刀で、刃長は二尺あまり。その名の通り真に片手で振るに丁度良い刃長でバランスがよい刀です。反り加減も適当で激戦の勇者が持つに相応しい至近戦を意識した造り込みの一振りです。地肌は板目肌で刃文に沿って淡く映り立ちます。刃文は匂い勝ちで小沸がつく互の目と丁子が乱れるものです。刃縁は良く冴えており流石は則光四代の作品であると感銘を受けます。帽子はそのまま乱れて小丸へと返ります。刃中は足、葉、砂流し、金線と様々によく働いております。茎は生ぶで鑢も銘もしっかりと残って保存状態は良好。備前四代則光の地刃健全で出来が良く同作の特徴を良く示した拵付の非常に魅力的な御刀です。変塗鞘打刀拵、白鞘、金着一重はばき、特別保存刀剣。