品番:KA-100320 |
鑑定書:Paper(Certificate): 第63回重要刀剣指定
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):備後国,広島県(Bingo)・南北朝時代(Nanbokucho era ) |
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刃長:Blade length(Cutting edge): 68.5cm(二尺二寸六分)反り:Curve(SORI): 1.1cm 形状 鎬造、庵棟、身幅広め、元先の幅差さまでなく、重ね尋常、反り浅くつき、大鋒。 鍛 板目肌、頻りに杢を交え、肌立ち、地沸つき、 太い地景頻りに入り、淡く白けて映り風立つ。 刃文 直刃調、極く浅くのたれを帯び、互の目・小互の目交じり、足・葉入り、匂勝ち小沸つき、匂口沈みごころ。 帽子 直ぐ調に、表は僅かにのたれ、共に焼詰め風となって掃きかける。 彫物 表裏に棒樋を丸止め。 茎 大磨上、先栗尻、鑢目切り、目釘孔二、指表第一目釘孔下より鎬地に額銘の痕跡がある。 説明 備後法華派は、『古今銘尽大全』に拠れば、三原物とは別系の備後国葦田郡物に属し、その流祖を助国としている。この派の活躍年代は南北朝時代より室町期に及んでおり、一乗・兼安・行吉・重安・重家・信兼らの作が現存している。作風は板目に流れ肌を交えて、かねが白け、肌立ち、刃文は焼の低い穏やかな直刃か直刃調に小互の目の連れたものを焼いて、帽子は焼詰めることもあるなど、大和気質の窺えるものである。この刀は身幅広め、重ね尋常にして、大鋒に結び、板目に杢を交え、肌立ち、白けごころの肌合となり、刃文は直刃基調に小互の目が交じり、 匂勝ちに小沸がつき、匂口は沈みごころとなるなど、法華派の特徴を良く顕現している。同派の帽子には前記の通り、焼詰めとなり大和気質の窺えるものの他に、先が尖って長く返るものもあるが、本作には僅かながら後者の態も見て取れ、ここにも法華派の特徴を指摘できる。大磨上ながら、大柄の姿態は南北朝期の時代色を顕著に表しており、かつ健全であり、さらには刃中の細かな働きも好ましく、健全な優品と言えよう。 |
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