宮入昭平。長野県出身。人間国宝に指定される同工の傑作刀。静穏で上品な乱れを魅せる焼刃は見事であります。
刀 宮入昭平作 人間国宝 保存刀剣鑑定書
Katana[Miyairi Akihira][N.B.T.H.K]Hozon Token The holders of Important Intangible Cultural Property (Living National Treasure)
品番:KA-110421
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 重要無形文化財保持者(人間国宝)、保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):長野県(Nagano)・昭和(Showa era)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 76.8cm(二尺五寸六分弱) 反り:Curve(SORI): 2.1cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.36cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.81cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.75cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下鑢目、目釘孔1個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先。 彫物:Engraving: 表裏に棒樋 地鉄:Jigane(Hada): 板目肌 刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れ込んで小丸へ返る 登録:Registration: 長野県
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【解説】 宮入昭平は、本名を宮入堅一といい、大正二年三月十七日に、長野県埴科郡で鍛冶屋の家の長男として生まれます。はじめは家業を手伝い農具や多種にわたり刃物を製作していましたが、刀に憧れ星野銀光に弟子入りの後、日本刀鍛錬伝習所(栗原彦三郎昭秀所長)を尋ねて入門し作刀を学びます。昭平は修行を始めると間もなく頭角を現し始め、新作日本刀展覧会、陸軍軍刀展覧会で多くの受賞を受けます。昭和二十八年より文化財保護委員会より作刀承認を受けての美術刀剣の製作が許されると益々意欲をもって腕前を磨き上げ、(財)日本美術刀剣保存協会の作刀技術発表会で特賞を受賞したのをきっかけに、以後五回にわたって連続受賞するという快挙を成し遂げて、無鑑査刀匠となりました。そしてその三年後の昭和三十八年には重要無形文化財保持者(人間国宝)刀匠最高の名誉に認定されました。この時、昭平は五十歳でした。その後は弟子の育成に励み、宮入清宗刀匠、高橋次平刀匠、大久保和平刀匠、渡邊繁平刀匠、河内国平刀匠、藤安将平刀匠、上林恒平刀匠ら、名だたる弟子を育て上げ宮入一門の名を高いものにしました。その後同工は六十四歳で歿しています。 本作刃長が二尺五寸三分四厘。身幅重ね共に確りとし、適度な反りで、中切っ先延びる堂々とした刀姿です。良く練られた地鉄は板目鍛えで、地沸微塵につき、風合い良い強靭な肌となります。焼刃は角ばった互の目を総体に焼き、尖り互の目、頭の丸い互の目を交えて小沸よくつき明るく冴えた刃文となります。刃中には足よく入り盛んに働きます。帽子はそのまま乱れ込み小丸へ返ります。茎は勝手下がり鑢に銘を刻します。長野県出身、人間国宝 宮入昭平の傑作刀。静穏で上品な乱れを魅せる焼刃は見事な出来栄えです。
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