加賀金象嵌鍔　花押　大小揃

品番：TU-08033
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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国・時代：　加賀・江戸時代

鉄地金象嵌　長丸形　大は赤銅耳覆輪
【大鍔】縦：8.1cm　横：8.1cm　切羽台厚：0.48cm　重量：165ｇ
【小鍔】縦：5.98cm　横：5.68cm　切羽台厚：0.46cm　重量：75.5ｇ
布団付桑縁桐箱入

【解説】

なんとも一瞬息をのむような美しい加賀鍔であります。加賀と聞けば前田家の加賀百万石とうたわれた有名どころ。

前田利家が加賀国石川郡にある金沢城（金沢市）に居城。3国にまたがり100万石を領する前田家としてその名を轟かせました。お金持ち大名で，大名中最大の105万5千石を領し御三家と同格に扱われていたということです。

この作品は，その加賀領内において造られた鍔の優品になります。作者銘が無く花押のみが金象嵌されています。まさに献上鍔として製作されたことに疑う余地も無く，名のある御方の持物だったろうと推察されます。

作風は典型的な加賀象嵌鍔であり，数ある同様作の中に一線を引き際立った名作であり，その洗練された豪華さと繊細さには，脱帽物で，さすが大藩の余裕といったものを感じさせられます。現代の金工の誰が見ても，一級品と認めざる得ない逸品であり，大小そろった稀に見るコレクター向きの品です。