薩摩新々刀の双璧、奥大和守平朝臣元平の特徴と高度な技量が顕現に示された地刃共に健全で、大切っ先が大迫力の姿豪壮な、正に元平の傑作刀と称讃したい出色の出来映えの優刀です。
脇差 奥大和守平朝臣元平 文化十五年寅春七十五歳造之 特別保存刀剣鑑定書
Wakizashi [Oku Yamatonokami Taira Ason Motohira] [N.B.T.H.K]Tokuubetu hozon Token
品番:WA-040815
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 薩摩国・鹿児島県(Satuma) 文化十五年(Edo era 1818年)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 41.6cm(一尺三寸七分強) 反り:Curve(SORI): 0.8cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.4cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.72cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.95cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.6cm 茎:Sword tang(Nakago): 生茎、勝手下鑢目。目釘穴一。 体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、身幅広い、中切っ先。 彫物:Engraving: 表裏に棒樋と添樋を彫る。 地鉄:Jigane(Hada): 地金は小板目肌良く詰み地沸盛んに付き 刃文:Temper patterns(Hamon): 沸出来の大互の目乱。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): そのまま小丸に返る。 登録:Others: 東京都
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【解説】奥大和守平朝臣元平:名はを奥孝左衛門といい、延享元年十月に奥元直の長男として生まれます。天明五年、三十八歳にして薩摩藩工となります。寛政元年十二月に大和守を受領し鍛刀に励みつつ、遠方から薩摩の元平を尋ね入門した多くの門弟にその技を伝授しました。元平は長命で文政九年七月十五日八十四才で没しました。老いて尚腕前は確かで亡くなる前年の八十三歳までの作品にも優れた刀を残されています。元平は伯耆守正幸と共に薩摩新々刀の双璧と言われ、薩摩新々刀屈指の名工です。 本作、身幅幅広で元先落ちずドップリとして大切っ先、表裏に棒樋に添樋を彫る姿豪壮な脇指です。地鉄は小板目に杢目が頗るよく約んで錬れ地沸がつき地景入る薩摩相州伝の地鉄です。刃文は大互の目乱れで、匂い柔らかく深く、明るい沸がぶ厚く付く焼刃で、刃中には長い足と、そこに絡むように砂流し金銭がばりばりと働いており、「元平の釣針」と呼ばれる打ちのけや湯走りも現われ、お見事と言いたい覇気ある刃です。帽子はそのまま大きく乱れながら小丸へ返ります。茎は生ぶで銘と年紀、それと七十五歳造之と刻されています。保存状態は薩摩刀によく有りがちな朽ち込みが無く非常に良い保存状態です。茎尻には元平名物の隠し鏨が一本キッチリと入っています。本刀は欠点がなく、出来映えも特上な一振りであり自信を持ってお薦めできる逸品です。薩摩新々刀の双璧、奥大和守平朝臣元平の特徴と高度な技量が顕現に示された地刃共に健全で、大切っ先が大迫力の姿豪壮な、正に元平の傑作刀と称讃したい出色の出来映えの優刀です。
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