脇差　無銘　延寿　　特別保存刀剣鑑定書

品番：WA-08123
価格 御成約
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鑑定書：   財団法人　日本美術刀剣保存協会　特別保存刀剣鑑定書

国・時代： 肥後国・鎌倉期　１１９２年～１３３０年頃

刃長：45.5ｃｍ（一尺五寸）　反り：0.8ｃｍ　元幅：2.85ｃｍ　元鎬重：0.6ｃｍ
先幅：2.15ｃｍ　先鎬重：0.5ｃｍ
茎：大磨上、切鑢目、目釘穴二。

体配：　 中切先、鎬造、庵棟、樋入。
地鉄：　 板目肌。
刃紋：　 直刃。
帽子： 　直ぐで小丸に返る。
登録：　 鳥取県　昭和４２年

【解説】延寿とは、鎌倉期から南北朝期に掛けて肥後菊池郡の地で繁栄した刀工郡で、始祖は山城の来国行孫と云われる太郎国村と伝えられ、同門には国資、国時、国泰、国吉、等多くの上手刀工がおり、これらを総称して延寿としています。作風は本作の如く、際立った個性がないもので、来物に近い感があります。本刀の鍛えは板目肌で鉄は澄んでいます。匂い口が締まり心の直刃を焼いて、物打ちあたりから横手下に食い違い刃など表れています。鋩子は直ぐで浅めに返っています。樋を見ると先が横手より上がるなど古刀の体配で大磨上ではありますが総じて健体であり、鎌倉期の御刀を手にする絶好のチャンスではないかと考え御案内させていただきました。現状古研ぎですが鑑賞に全く問題は御座いません。何はともあれ特別保存刀剣に認定された鎌倉期の貴重な刀剣資料となります。