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登り下り龍を彫り上げた見事な御刀。

刀 氏房(業物)

katana [Ujifusa] Wazamono. NBTHK Tokubetu KItyou & Tokubetu Kityou Kodougu


刀 氏房(業物)

品番:KA-08051
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)

日本美術刀剣保存協会 貴重刀剣認定書・特別貴重小道具認定書

国・時代: 美濃国~尾張国 江戸時代初期

刃長:76.0cm(二尺五寸一分) 反り:1.65cm 元幅:3.03cm 元鎬重:0.73cm
先幅:2.08cm 先鎬重:0.48cm
茎:生ぶ、目釘孔一

体配:中切先、鎬造、庵棟。
地鉄:板目肌が肌立ち細かな地沸つく。
互の目。
帽子:一枚風になって返り深い。
登録:東京都 昭和57年 

 

【解説】初代から二代,三代、四代と続く氏房の中で、断定できませんが初代の作ではないかと思われる刀です。氏房はその切れ味から代々業物として知られています。初代氏房だとすると理論上では古刀期の刀匠に属する人になります。美濃国善斉兼房(永正頃 1504年頃)の三男として、天文三年に(1534年)岐阜に生まれ、名を清左衛門、永禄十三年に左衛門少尉、元亀元年に若狭守を受領し織田信長に仕えました。安土城で作刀していましたが、信長の死後岐阜に帰り、晩年は尾張清洲に移り、天正十八年同地で没しました。信高、とならび尾張新刀を代表する刀工となります。作柄は相州伝で、板目肌に地沸が付いて、刃文は互の目で、沸付き砂流し,金筋入り,刃縁には沸粒が光り,刃中の働きは活発です。表に登り龍、差し裏に下り龍を彫り上げた見事な御刀になります。刀身は貴重刀剣認定済みです。角入り鳩目付き白鞘、金着せハバキ。

さて拵にまいります。こちらにも日本美術刀剣保存協会の特別貴重小道具認定書が付いています。黒石地塗鞘半太刀拵で、縁頭は鉄地桐紋散、目貫は鉄地龍図、鍔は葵透かし鉄地です。小尻は勝虫図。いずれの金具も時代の作で柄糸に至っても近年の巻きなおしでは無く貴重な品が付いております。

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