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泰龍斎宗寛の特徴と円熟した技量が顕現に示された地刃共に健全な優作です。

刀 銘 泰龍斎宗寛造之 慶応元年五月日 新々刀 上作 特別保存刀剣鑑定書

katana [Tairyusai Soukan](Shintou Cyujyousaku)[N.B.T.H.K]Tokubetu Hozon Token


刀  銘 泰龍斎宗寛造之 慶応元年五月日 新々刀 上作 特別保存刀剣鑑定書

品番:KA-081811
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)

鑑定書:Peper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 山城国(Yamashiro-Koku) 江戸時代・慶応元年(Edo era 1865年)

刃長:Blade length(Cutting edge): 69.7cm(二尺三寸〇分) 反り:Curve(SORI): (四分四厘)
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba):3.1cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.75cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.4cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.6cm
茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、化粧に筋違い鑢目、目釘孔一。

体配:Shape(Taihai): 鎬造、三つ棟、中切っ先。
地鉄:Jigane(Hada): 小板目肌詰む、映り現れる。
Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れ込んで、小丸へ深く返る。
登録:Others: 大阪府

【解説】泰龍斎宗寛は、文政二年に大野平蔵の子として奥州白河の阿武隈川畔に生まれました。嘉永四年頃、江戸に上り白河藩主松平家の抱え工であった固山宗次の門人になり備前伝を習います。天保七年、十八歳の時、古河藩工となり師より独立します。初期の作品は、師宗次に良く似ます。泰龍斎と号したのは安政元年頃からで、この頃から逆さ掛かった互の目丁子刃文を焼くようになります。安政四年頃から刻銘も楷書体から隷書体に改めています。こうして、独特の映りを表すなど、師である固山宗次とは異なる個性を確立します。明治十六年一月二十三日に歿。
本刀は泰龍斎宗寛の典型作です。体配は、身幅、重ね、反り尋常。棟は三つ棟。常寸を保つ健全な御刀です。地鉄は、小板目肌よく詰み地沸細かに付いて、宗寛独特の横目映りが現れます。刃文は、匂本位に小沸つく互の目刃で、逆さ掛かり、長い足がよく入り働きます。美しい地鉄に明るく冴えた見事な刃文を焼いています。帽子は乱れて地蔵風となり小丸へ確り返ります。茎は生ぶ。茎仕立ては丁寧で、すっきりとした書体で銘が刻されています。新々刀上作、特別保存刀剣鑑定書、銀無垢一重太刀はばき。泰龍斎宗寛の特徴と円熟した技量が顕現に示された地刃共に健全な優作です。

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