本刀は、精良で優れた鍛に大互の目乱れを焼いた、地刃共に冴えた特筆ものの越前守助廣の優品です。
刀 越前守助廣 新刀最上作 大業物 特別保存刀剣
Katana [Etizenno-kami Sukehiro](Ouwazamono)(Saijyousaku) [N.B.T.H.K] Tokubetu Hozon Token
品番:KA-090118
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 摂津国,大阪府(Settsu) 江戸時代 延宝頃(Edo era about 1673)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 71.4cm(二尺三寸五分半) 反り:Curve(SORI): 1.1cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.3cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.6cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.55cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.5cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ。勝手下がり鑢目。目釘穴1個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先、姿良い。 地鉄:Jigane(Hada): 小板目よく詰み、地沸付く。 刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 直となり先小丸に返る。 登録:Others: 大阪府
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【解説】大阪新刀を代表する越前守助廣は、長曽弥虎徹、井上真改などと並び新刀を代表する名工の一人で、その作品は新刀最上作に名を連ね、更に山田浅右衛門吉睦の試し斬りによる切れ味の等級においても大業物に列せられております。 特に大坂新刀特有の華麗な作風が支持されて、刃の冴えと明るさは新刀屈指とも云われています。津田越前守助廣は寛永14年(1637年)摂州打出村(現在の芦屋)に生まれました。通称、甚之丞といい、初代そぼろ助廣門に学び、明暦元年、師の没後2代を継ぎました。明暦3年越前守を受領し、寛文7年には大阪城代青山因幡守宗俊に召し抱えられ、天和二年(1682年)に四十六歳で没しています。作風は初期に、石堂風の丁子乱れを、ついで互の目乱れを焼き、さらに濤乱乱れという独特な刃文を創始するに至り、一世を風靡しました。大阪新刀のみならず新々刀期の諸工に至るまで大きな影響を与えた名工中の名工です。 本作は、刃長は二尺三寸五分半、身幅広く先幅が落ちない立派な体配の姿が美しい一口で、地刃共に健全で優れた出来の優作です。鍛肌は、小板目詰んで地沸が細かく一面に付く冴えた地鉄です。刃文は、直ぐで焼きだし、大互の目乱れて表裏が揃う感があり、飛び焼きも同様に作為的に散らします。匂い口はやや締まり心で明るい小沸がついて砂流し掛かり働きにも見所が多い刀です。帽子は直ぐで小丸へ返り、先は掃き掛けます。茎は生ぶで越前守助廣の銘が立派に刻されています。茎の状態錆味は文句のつけようが有りません。見るからに流石は大阪新刀の巨匠の作品。本刀は越前守助廣の出来が優れた刀で、欠点がない地刃共に冴えた特筆ものの優品です。白鞘、金着せ二重はばき。
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