刀 継義　昭和十九年四月日 日本刀剣保存会

品番：KA-111911
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
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鑑定書：Peper(Certificate):  日本刀剣保存会鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)：上州(Jyousyu/Gunma) 昭和十九年(Syouwa era 1944年)

刃長：Blade length(Cutting edge): 66.9ｃｍ(二尺二寸一分)　反り：Curve(SORI): 1.5ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.24ｃｍ　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.87ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.5ｃｍ　先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.62ｃｍ
茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ茎、化粧筋違鑢目、穴一。

体配：Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切っ先。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌詰む、地沸付く。
刃文：Temper patterns(Hamon): 焼高い丁子乱れ。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れて小丸へ返る。
登録：Others: 東京都登録

【解説】刀銘は、継義（上州前橋住 今井継義）、本名は今井藤太郎で号は一龍子。明治35年生。群馬県前橋市北曲輪町（現在の県庁周辺）に住しました。昭和十六年に笠間一貫斎繁継の門人とな り、戦時中は、軍受命刀匠として活躍しました。陸軍軍刀技術奨励会では入選を果たすなど、数々の功績を残した名工です。
本作体配は、二尺二寸を超える刃長で、身幅広く、重ねは尋常。反り加減適当で、姿良く健全な御刀です。地鉄は、板目肌が詰んで地沸が付きます。刃文は、備 前刀上作を思わせる、匂出来で焼が高い華やかな丁子乱れに、沸粒が付きます。刃中、足、葉入り働きます。帽子は、そのまま乱れこんで小丸へと返ります。茎は生 ぶ。化粧筋違い鑢目がキッチリとしていて、達筆な刻銘が刻まれています。古作の刀も、名工の作品は茎仕立てが丁寧で、どこからとも無く、作者の自信を感じ るものです。本刀も全くそれと同じであり、名工ぶりは茎だけ見ても判ると言うか、流石だと感心してしまいます。過去に、数振り同刀匠の作品を拝見しました。軍用刀と、注文打刀との差なのでしょうか、今回の作品は後者の鍛刀で、群を抜く仕上がりだと思います。どこを見ても上手いと誉めたくなる、丁子乱れ刃文が華やかで、誠に出来が良い今井継義の御刀です。