刀 山城大掾藤原国包 寛永四年十月吉日 附 拵 第59回重要刀剣
Katana [Yamashiro-Daijo Fujiwara Kunikane][N.B.T.H.K] Juyo Token
品番:KA-120122
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 第59回重要刀剣指定
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):奥州宮城(仙台)・江戸時代前期 寛永四年(Early Edo period 1627)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 70.4cm(二尺三寸二分三厘) 反り:Curve(SORI): 1.3cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.90cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.0cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、大筋違鑢目、目釘孔1個。
【重要刀剣図譜より】 法量 長さ七〇・四糎 反り一・三糎 元幅二・九糎 先幅二・〇糎 鋒長さ三・一五糎 茎長さ二〇・三糎 茎反り〇・一五糎 形状 鎬造、庵棟、身幅やや広く、元先の幅差開き、鎬が高く、反り浅くつき、中鋒。 鍛 柾目肌総体に流れごころとなり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく頻りに入り、かね冴える。 刃文 直刃調浅く湾れごころを帯び、処々互の目を交じえ、匂深く沸厚くつき、刃縁総体にほつれ、金筋・砂流し頻りにかかり、匂口明るく冴える。 帽子 湾れ込み、焼き詰めごころとなり、盛んに掃き掛ける。 茎 生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違、目釘孔一、指表目釘孔下棟寄りに長銘、裏に同じく年紀がある。
説明 初代国包は本郷氏で、初め源蔵、のち吉之允といい、大和保昌五郎の末流と称している。彼は文禄元年、奥州宮城郡国分若林(現仙台市)に生まれ、その後伊達正宗の抱え鍛冶となり、慶長十九年主命によって上洛し、越中守正俊の門に学んだという。寛永三年、山城大掾を受領したが、同十三年正宗が薨ずると、国包も仁沢用恵と称して入道した。正保二年、五十四歳の時、隠居して家督を二代嫡子吉右衛門に譲ったが、以後も鍛刀を続け、寛文四年七十三歳で歿している。作風は一貫して大和保昌伝に終始し、柾目を鍛え、直刃仕立ての刃文に、打のけ・ほつれ・砂流し等がかかり、沸がよくつき、帽子は焼づめ風になるものである。
この刀は、地鉄は柾目肌が総体に流れごころとなり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく頻りに入り、刃文は直刃調浅く湾れごころを帯び、刃縁総体にほつれ、匂深く沸厚くつき、金筋・砂流し頻りにかかるなど、初代国包の典型的作風を表している。この工としても身幅のやや広い力強い姿形を示しており、地景を頻りに交えた強い鍛えがよく、刃文も匂口が明るく冴え、刃中の働きにも富み、寛永四年紀も同作研究上の好資料である。
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