刀 肥前国住近江大掾藤原忠廣 特別保存刀剣 新刀上々作 大業物
Katana [Hizenkoku-Jyu Oumi Daijyo Fujiwara Tadahiro] [N.B.T.H.K] Tokubetu hozon Token
品番:KA-120913 |
鑑定書:Peper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 肥前国,佐賀県(Hizen) 江戸時代・寛文頃(Edo era 1661年頃) |
刃長:Blade length(Cutting edge): 72.6cm(二尺三寸九分五厘) 反り:Curve(SORI): 1.4cm |
【解説】近江大掾忠廣は初代肥前國忠吉の子で、幼名は平作郎。彼が十九歳の時、寛永九年八月に父忠吉が六十一歳で没した為、若くして家督を継ぎましたが、 既に一流刀工としての技を得とくしており、一門を統率して家名を盛り立てたと伝えられています。こうして一人立ちした平作郎は、父と同じく新左衛門と名を 改めて、佐賀藩工として鍋島勝茂に仕えました。寛永十八年には近江大掾を受領。近江大掾忠廣は刀剣需要の多い時期に佐賀藩工として門弟を統率しながら数々 の優れた作品を残しました。近江大掾忠廣の知名度は高く、大業物に列位するほど切れ味の性能にも優れ、現代に於いても超人気刀匠に数えられます。貞享三年、嫡子陸奥守忠吉(三代目)の亡き後は孫の近江大掾忠吉(四代目)を指導、元禄六年五月、八十歳の高齢をもって天寿を全う、作刀期間は六十有余年、肥前刀の名を世に高らしめた稀代の名工です。本刀は、身幅重ね尋常、鎬筋凛とし、適度に反って肥前刀らしく上品な姿を呈した美しい御刀です。地金は小板目肌深 く錬れて極詰んだ潤いのある小糠肌となります。これは肥前刀肌と云われる近江大掾忠廣特有の肌合いです。刃文は最も得意とする小沸帯状について明るい匂い が連なる直刃を焼いて、小沸が均一によくついて冴えた匂い口は柔らかく、刃縁には細かな金筋、砂流しかかり働きます。鋩子は小丸。茎は生ぶ。刻銘は、確り と深い鏨で刻さており錆味も良いです。このように、近江大掾忠廣、完成期の静穏にして端正な仕上がりの一振りで、同工の特色が顕著に示された刀の優品で す。附の黒呂塗鞘打刀拵は、赤銅魚子地に沢瀉紋が入った縁頭が付いている拵で、長州毛利家由来品と思われます。肥前国住近江大掾藤原忠廣の内外揃った御薦 め品です。特別保存刀剣鑑定書、白鞘、金着せ一重はばき。 |
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