短刀 月山造(刻印)初代貞一 明治五年春 附 金梨地桜花蒔絵腰刻鞘合口短刀拵 八幡大神、護摩箸の刀身彫刻 特別保存刀剣鑑定書
Tanto[Gassan Sadakazu]=[Gassan teiichi] [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
品番:TA-050220 |
鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):摂津国,大阪府(Setsu) 明治五年(Meiji era 1872) |
刃長:Blade length(Cutting edge): 22.6cm(七寸四分半) 反り:Curve(SORI):内反り 0cm |
【解説】月山とは出羽国月山を拠点に蝦夷の御用鍛冶として繁栄した伝統ある奥州月山鍛冶の末流です。大阪に移住して鍛刀しました。代々備前伝を得意としていますが山城伝の名作を写したものも多く残されています。天保頃の貞吉は相州伝を姿強く焼いて、貞一は五ヶ伝を上手に使い分ける器用さと、彫りの名手としても有名です。貞勝は山城伝を多く鍛えました。本刀の貞一は雲竜子と号し、大正七年七月、八十四歳で没するまで各伝上位作を狙った名作を上手に造りました。奥州月山の綾杉肌を復元して、明治三十九年には帝室技芸員となるなど名実共に一時代を築いた名工です。孫の二代貞一も人間国宝となり、現代の月山貞利は無形文化財、全日本刀匠会会長でもあります。さて本刀は初代貞一の短刀です。綾杉肌が詰んで精美な鍛に、小沸ついた直刃を焼いています。明るく冴えた匂い口には金筋が盛んに絡み見事な働きを見せています。流石は貞一の作と感服させられます。表に八幡大神と、裏には護摩箸の彫刻が御座います。茎の状態もよく、初代貞一短刀の代表作品と鑑せられる逸品です。本作には見事な金梨地桜花蒔絵腰刻鞘合口短刀拵がついています。近年の塗ですが相当な金額が掛けれれた拵です。きれいなものですから刀身を中に仕込んで保存が可能です。御守刀に最適です。白鞘、附 金梨地桜花蒔絵腰刻鞘合口短刀拵、ハバキは金着せ二重。 |
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