鍔 無銘 柊屋 般若唐子透鍔 特別保存刀装具鑑定書
Tsuba [Mumei Hiragi-ya Hannya-Karako-Sukashi Tsuba][N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Tousougu
品番:TU-010916 |
鑑定書:Paper(Certificate):特別保存刀装具鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):江戸時代(Edo era) |
般若唐子透鍔 竪丸形 鉄地 高肉彫地透 象嵌 赤銅覆輪耳 |
[解説] 無銘で柊屋(ひいらぎや)と鑑定された鍔である。京都に柊屋という屋号であり、これは金工、西村政貫の屋号で文政十一年に京都で生まれ、青木春貫に学んだと伝えられる。晩年は彫金の業を廃し、柊屋という旅宿を営業しておりました。これをどう誤ったものか、柊屋は鍔商であるとし、一種の華美な、歴史的人物などの図様を高肉彫地透、または鋤出肉彫にし、これに金銀象徴、色絵を施した鍔を柊屋製と称して大いに流行し、柊屋鍔と賞讃されてきました。尚、前述の作風を示しているものに「洛南住元武」「洛南住光武」などと銘を切ったものがあります。元来、宗典を模倣したものと思われ在銘の鍔より考察しますと、宗典とはまた別種の趣があります。本作は型丸形で縦 8.2cm、横 7.2cmと大振りな鍔を高肉彫地透としている。般若の形相鋭く顔は銀、衣は金象嵌としている。唐子二人も同じ手法を施して、画題としては面白いものである。また耳は時代の赤銅覆輪が掛けられ、一層図様を引き立たせている。一幅の掛軸を見るような柊屋の優鍔であります。 |
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