脇差　近江大掾藤原忠廣　特別保存刀剣鑑定書　新刀上々作　大業物

品番：WA-110122
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
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鑑定書：Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)： 肥前国,佐賀県(Hizen Saga)・江戸時代初期 慶安頃（Early Edo period about 1648～）

刃長：Blade length(Cutting edge): 49.0cm（一尺六寸一分）　反り：Curve(SORI): 1.4cm
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.92cm 　元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.63cm
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.35cm　 先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
茎：Sword tang(Nakago): 生ぶ、切鑢目、目釘孔1個。

体配：Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先。
地鉄：Jigane(Hada):  小板目肌。
刃文：Temper patterns(Hamon): 丁子乱れに互の目。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐで先小丸へ返る。
登録：Registration Card: 広島県

【解説】
肥前忠吉家嫡流二代目、近江大掾忠広は、初代忠吉の嫡子で平作郎といい、寛永九年から作刀が見られ、同十八年七月に近江大掾を受領、元禄六年八十一歳で歿しています。この間作刀歴は六十有余年におよび、肥前刀中でも最も多くの作品を遺している人気の高い刀匠です。
本刀体配は、刃長が一尺六寸一部。身巾重ね共に尋常で、反りが適度となる優美な刀姿を呈しています。地鉄は小板目肌が良く詰んで鉄色澄み渡り、肥前刀らしく誠に綺麗な鍛えとなります。刃文は、丁子を主に互の目を交えて、高低がつきます。小沸良く付き、匂口良く冴えます。刃中には足、葉入り、処々に砂流しがかかって盛んに働きます。帽子は、直ぐで先上品に小丸へ返ります。茎は生ぶで錆味良く、切鑢目に仕上げ、刀工銘を刻します。本作は肥前代表刀工の一人、二代忠廣の優秀作であり、細やかなに詰んだ肥前肌と派手やかな刃文を存分に楽しむことが出来る同工傑出の一口です。白鞘、金着せ一重はばき、特別保存刀剣鑑定書。