本刀、大互の目乱れ刃紋で、飛び焼きが一面に掛かり、総体は皆焼の様相を示す、島田の特徴顕著に現れた覇気有る御刀です。
脇差 銘 助宗 (島田) 特別貴重刀剣
Wakizashi [Sukemune][N.B.T.H.K] Tokubetsu Kicho Token
品番:WA-110611
価格 (price)御成約/sold out(JPY)
(消費税込。10万円以上の商品は国内送料込)
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鑑定書:Paper(Certificate): 上野国立博物館、昭和40年、日本美術刀剣保存協会 特別貴重刀剣
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 駿州島田(Suruga/Shimada)室町時代前期頃(Muromachi era)
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刃長:Blade length(Cutting edge): 38・4cm(一尺二寸六分七厘)反り:Curve(SORI): 0.9cm 元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.45cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.8cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.7cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.5cm 茎:Sword tang(Nakago): 茎生ぶ、勝手下り鑢目。目釘穴一。 体配:Shape(Taihai): 平造、三つ棟。 地鉄:Jigane(Hada): 板目肌。 刃文:Temper patterns(Hamon): 皆焼き。 帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 乱れ込んで先尖り、小丸に返る。 登録:Registration Card: 静岡県
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【解説】銘 助宗、の平造脇差です。駿河国の島田派は康正(1455年~1457年)頃の義助により始まると伝えられ、その弟が助宗と云われています。一門には広助、義綱、元助らがいます。駿州島田助宗は同次期から、天正(1573年頃)に渡り四代ほどに渡り伝えられていますが、本作の助宗を一見するに、刻銘が大振りであり、比較的古い助宗作であろうと鑑せらられます。島田助宗の祖は備前国より来るという説があります。島田義助とは別系統と考えられ、この助宗も備前からきた鍛冶であったかも知れません。室町時代の駿河国は、武田氏、今川氏、北条氏、徳川氏等の群雄割拠の地でありました。助宗は、武田信玄が所持していたという、おそらく造りの短刀の作者として有名です。また、日本号と並んで天下三名槍と称される剛槍、御手杵(おてぎね)の作者としても知られています。 本刀の体配、刃長が一尺二寸を超える平造の脇差で、重ねは相州島田らしく確り、先反りがやや強いスラリとした姿で、相州伝の御刀らしく棟は三つ棟となります。当時の用途としては、おそらく寸延短刀のように使われていた御刀だと思います。地鉄は、板目肌に杢目肌が交じり、よく現れ、棟と刃寄りは板目が流れて柾掛かる感があり、地沸がつく、古刀らしい肌を呈しています。刃文は、小沸出来の、匂口明るく冴えた大互の目乱れ刃文で、地と棟、一面に飛び焼きが盛んに掛かり、総体は皆焼の様相を示すものです。刃中には足、葉等よく働きます。帽子はそのまま乱れ込んで、先尖り心となり小丸へ深く返ります。茎は生ぶ。タナゴ腹に近い島田鍛冶独特の形状で、実に雰囲気がよい立派な茎です。登録は静岡県で誠に生ぶく、伝来も良さそうで、ふらふらと歩き回った御刀ではないことが判ります。静岡県に御住まいのお客様には、郷土刀になりますので特にお奨めします。白鞘、銀着一重刃はばき。(今でこそ金着はばきがモテはやされますが、昔は銀が高級品であり、附のはばきも、本作、位に見合ったもので、古い時代の作と思われます。)鑑定書も、保存協会が上野国立博物館にあった時期、昭和40年のもので、信頼性が極めて高く評価に値するものがついております。
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