刀　丹後守兼道(二代)　業物 保存刀剣鑑定書　鍔：葡萄栗鼠図赤銅鍔(特別保存刀装具)

品番：KA-051412
価格 (price)売約済/sold out(JPY)
（消費税込。10万円以上の商品は国内送料込）

鑑定書： 刀身：保存刀剣鑑定書    鍔：特別保存刀装具

国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai)： 摂津国 (Settu)・江戸時代・元禄頃(Edo era １６８８年頃)

刃長：Blade length(Cutting edge): 69.6ｃｍ（二尺三寸）　反り：Curve(SORI): 2.4ｃｍ
元幅：Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.3ｃｍ 元鎬重：Thickness at the Moto-Kasane: 0.65ｃｍ
先幅：Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.6ｃｍ　 先鎬重：Thickness at the Saki-Kasane: 0.53ｃｍ　
茎：Sword tang(Nakago): 生茎、筋違鑢目、目釘穴一。　拵全長：Length of Koshirae : 約 103ｃｍ

体配：Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切っ先。
地鉄：Jigane(Hada): 板目肌詰んで、地沸付く
刃文：Temper patterns(Hamon): 大互の目丁子乱、飛焼く。
帽子：Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐで先尖り小丸に返る。
登録：Others: 三重県

【解説】丹後守兼道(二代)は初代丹後守兼道の子で、喜平次といいます。元禄年間には江戸でも作刀しました。年紀の入った作品は稀ですが、元禄、宝永と入るものが現存しています。初代は通説に京二代丹波守吉道の二男といわれ、三品吉兵衛と称し二代共に年紀の入った作品が稀です。初代の多くには一と菊紋を茎に切りつけるものが多く残りますが、二代には見られず、作風も初代が簾刃などを焼くのに対し、二代は趣を異にして初代作には無い、匂深い直刃調のものや、本作の如き華やかな濤乱風の大互の目乱れ焼くなど、当時の大阪新刀の流行を反映した作品を残しています。
本刀は、長さ常寸。身幅元先広く確りとして、誠に力強い姿豪壮で健全な御刀です。地鉄は、板目肌詰んで地沸が微塵に厚くつきます。刃文は、元を直ぐで焼きだし大互の目小湾れが交じり所々に玉のような飛び焼が入ります。匂口深くは明るく小沸が付いて冴えます。特に匂口が明るい点は見所となります。刃中には足入り、砂流しと金線がかかるなどの出来口をあらわしています。本作、幅広で姿は豪壮、刃紋も大きく乱れており誠に覇気がある丹後守兼道(二代)の優刀です。附の拵も立派なもので、鍔だけ見ても御金が掛かった作品です。内外ともによく揃った御品です。